生理用品の種類と特徴を紹介!種類が増えているワケとは
「生理用品が多すぎて、どれを選べばいいかわからない」
「もっと快適に生理期間を過ごしたい」
生理用品の種類が増え選択肢が広がる一方で、自分に合うものを判断しにくいと感じる方もいらっしゃるでしょう。
それぞれの特徴を知ることで、自身のライフスタイルや経血量に合うものを選びやすくなり、生理期間中をより快適に過ごせます。
この記事では、生理用品の種類ごとの特徴やメリット・デメリット、シーン別のおすすめアイテムを紹介します。
自分にぴったりの生理用品を見つけて、生理中の悩みを軽減しましょう。

もくじ生理用品やサニタリーグッズの種類とメリット・デメリットを紹介
おすすめの生理用品の使い分けをタイプ別で紹介
生理用品の種類が増えているワケ
日本における生理用品の利用状況と生理の考え方
まとめ |
生理用品やサニタリーグッズの種類とメリット・デメリットを紹介
生理用品やサニタリーグッズにはさまざまな種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
ここで紹介する生理用品やサニタリーグッズは、以下のとおりです。
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ナプキン
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タンポン
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月経カップ
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布ナプキン
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吸水ショーツ
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月経ディスク
どれが自分に合っているかを考えながら、読み進めてみてください。
ナプキン
ナプキンはショーツに貼り付けて経血を吸収する、生理用品のなかでもっとも一般的なタイプで、メリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・手軽に購入できる ・種類が豊富にある ・簡単に使える |
・ずれや漏れが気になることがある ・ムレの原因になることがある ・ゴミが増える ・臭いが気になることがある |
ナプキンはドラッグストアやコンビニでさまざまな種類が販売されており、手軽に購入できる点が魅力です。
ただし、ムレや経血漏れなどによる不快感を覚えることもあるため、状況に応じて使いわけるとよいでしょう。
タンポン
タンポンは、腟内に挿入して経血を吸収する生理用品で、ずれにくくアクティブに動けるのが特徴です。
メリット |
デメリット |
・漏れにくい ・ずれにくい ・プールや温泉にも入れる ・本体が軽量で持ち運びしやすい |
・挿入に慣れが必要 ・使用時間は最長8時間[1] ・ゴミが出る |
タンポンを使用すれば、プールや温泉の利用にも困りません。
ただし、生理期間中の利用そのものを制限している施設もあるため、利用前に施設のルールを確認しておきましょう。
また、使用可能時間は製品によって異なります。パッケージに記載してある時間内に交換や取り出しをおこなってください。
あわせて読みたい:タンポンで温泉に入っていい?生理中温泉に入る3つの方法
月経カップ
月経カップは、腟内に挿入したカップ内に経血を溜める生理用品です。
くり返し使用できるため環境にもやさしく、経済的です。
またタンポンと同様で、ずれにくく、ムレやにおいが起きにくいです。
メリット |
デメリット |
・最長12時間使える[2] ・くり返し使える ・ゴミが出ない ・臭いが発生しにくい ・ムレにくい |
・挿入や取り出しに慣れが必要 ・洗浄が必要 |
月経カップは長時間使用できるため、外出時の交換頻度を減らせるメリットがあります。タンポンと同じように、温泉やプールでも使用できる点も魅力です。
慣れるまで挿入や取り出しに苦労するかもしれませんが、スムーズに使えるようになればメリットを最大限に活かせるでしょう。
あわせて読みたい:月経カップってなに?構造や使い方、よくある質問など解説
あわせて読みたい:サウナや温泉、プールや海水浴などのマリンアクティビティのときに生理がかぶった!夏のレジャーで月経カップは使える?
布ナプキン
布ナプキンは、洗ってくり返し使える環境にやさしいナプキンです。
メリット |
デメリット |
・肌にやさしい ・くり返し使える ・デザインが豊富にある ・生理期間以外にも使える |
・洗濯の手間がかかる ・洗濯してもシミが残りやすい ・こまめに交換する必要がある ・乾きにくい ・持ち運び時にかさばる |
肌にやさしいオーガニックコットンやシルクなどの素材で作られていることが多く、肌が弱い方にもおすすめです。
おりもの対策として、生理期間以外にも使用する方もいます。
吸水ショーツ
吸水ショーツは、普段使っているショーツのように履くサニタリーアイテムです。
メリット |
デメリット |
・ごわつきが少ない ・くり返し使える ・ゴミが出ない ・生理期間以外にも使える ・デザインが豊富にある |
・洗濯の手間がかかる ・乾きにくい ・価格が高め ・分厚いタイプはムレを感じる |
おりものや軽い尿漏れ対策としても使用できるため、1枚持っておくと便利でしょう。
月経ディスク
月経ディスクは腟内に挿入し、経血を溜めておく生理用品です。
メリット |
デメリット |
・最長12時間使用できる ・くり返し使える ・ゴミが出ない ・臭いが気にならない |
・挿入や取り出しに慣れる必要がある ・日本の店舗では商品が少ない ・自分に合ったサイズを選ぶのが難しい |
月経カップよりも奥に装着して使用するため、慣れるまでは使いづらく感じるかもしれません。
一度月経カップを使ってから、月経ディスクを試すのもおすすめです。
おすすめの生理用品の使い分けをタイプ別で紹介
生理用品の使い分けを、タイプ別に紹介します。
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肌が弱い人
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旅行が好きな人
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経血量が多い人
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はじめて生理用品を使う人
自分のライフスタイルや生理の状態に合った生理用品を選ぶと、生理期間中も快適に過ごせるようになります。
参考にしてみてください。
肌が弱い人は腟内で使用する生理用品を選ぶ
肌が弱く生理用品でかぶれやすい人は、腟内で使用する生理用品を選びましょう。
腟内に挿入する生理用品は腟内で経血を吸収、または溜めておけるため、生理用品や経血が肌に当たることは少なくなり、生理中の肌荒れを軽減できる可能性があります。
具体的な生理用品は、以下のとおりです。
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タンポン
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月経カップ
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月経ディスク
生理のたびにかぶれで悩んでいる人は、ぜひ試してみてください。
旅行が好きな人は連続使用時間で選ぶ
旅行が好きな人は、連続使用時間に着目して生理用品を選びましょう。
旅行中は観光やアクティビティ、移動などでトイレに行くタイミングを逃しやすい状況です。連続使用時間が長い生理用品を使えば、何度も交換せずに済み、旅行を楽しめます。
旅行が好きな人におすすめの生理用品は、以下のとおりです。
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タンポン
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月経カップ
タンポンは最長8時間、月経カップは最長12時間使用できます。
製品によって連続使用時間は異なるため、パッケージに記載されている使用時間を守ってください。
あわせて読みたい:旅行中に生理がきたときの対処法3つ|月経カップが有効な理由も解説
経血量が多い人は吸収量や容量で選ぶ
経血量が多い人は、吸収量や容量が多い生理用品を選びましょう。
おすすめの生理用品と標準的な吸収量・容量は、以下のとおりです。
生理用品の種類 |
吸収量、容量の目安 |
夜用ナプキン |
約210mll(夜用) |
タンポン |
5~9ml(レギュラーサイズ) |
月経カップ |
約20~28ml(Mサイズ) 約30ml(Lサイズ) |
生理の1日の出血量は、20~140gといわれています。[3]
経血量は個人差があるため、自分の経血量に合った生理用品を選ぶことで経血漏れの不安を軽減できるでしょう。
あわせて読みたい:生理の出血量は何mlが1日の平均?経血量が増減する2つの理由
はじめて生理用品を使う人は手軽さで選ぶ
はじめて生理用品を使う人には、もっとも手軽に使用できるナプキンがおすすめです。
ナプキンはショーツに貼り付けるだけで使えるため、特別なコツを必要としないからです。
サイズや羽の有無など、種類がたくさんあり迷うかもしれませんが、いくつか試して肌ざわりが心地よく、自分の経血量に合うナプキンを見つけましょう。
生理用品の種類が増えているワケ
生理用品が増えている理由として考えられているのは、以下のとおりです。
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環境への配慮
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フェムテックの発展
それぞれ解説します。
環境への配慮
近年、環境問題への関心が高まり、サステナブルな生理用品を選ぶ人が増えています。
布ナプキンや月経カップ、吸水ショーツは洗ってくり返し使用できるため、使い捨てのナプキンやタンポンに比べてゴミが少なく、環境負荷を抑えられるのが特徴です。
こうした流れを受けて、生理用品メーカーも環境に配慮した持続可能な素材の採用や再利用できる製品の開発を進めるなど、環境に配慮した生理用品の選択肢が広がっています。
フェムテックの発展
生理用品やサニタリーグッズの種類が増えている背景には、フェムテックの発展も関係しています。
フェムテックとは、女性特有の健康課題をテクノロジーで解決する製品やサービスです。そのなかでも生理に関する課題が注目され、新しい生理用品の開発が進んでいます。
女性特有の健康課題である月経随伴症状による経済損失は、約0.6兆円にものぼるといわれています。[4]
こうした課題を解決する手段として、フェムテックやフェムケアへの関心が高まっています。
こうした流れから、生理用品の選択肢もさらに広がり、生理期間中の悩みを軽減することが、女性の社会活動を支えるうえで重要視されるようになっています。[4]
日本における生理用品の利用状況と生理の考え方
日本での生理用品の利用状況と、生理に対する考え方は、海外と異なる点もあります。
日本国内だけでなく、海外の考え方も取り入れながら生理用品を選ぶと、自分に合った生理用品に巡り合えるかもしれません。
日本における生理用品の使用率
日本の生理用品の使用率は、以下のとおりです。[5]
生理用品 |
利用率 |
ナプキン |
75.5% |
吸水ショーツ |
5.3% |
タンポン |
2.8% |
日本ではナプキンや吸水ショーツ、タンポンを使用している方が多く、とくにナプキンの使用率が高い傾向があります。[5]
海外でもナプキンの使用率が高い傾向ですが、日本よりタンポンや月経カップが広く認知されており、ドラッグストアに陳列されている生理用品の内容も異なるようです。
日本でも月経カップの認知はじょじょに高まってきていますが、未だ使用している割合は少ないのが現状です。
あわせて読みたい:タンポンを使ったことがない割合は?使用率が低い3つの理由を解説!
生理に対する考え方の傾向
日本では、生理の悩みで受診しない理由として「恥ずかしいから」と答える人が少なくありません。[5]
このことから、生理そのものを恥ずかしいと感じる傾向があると考えられます。
一方、海外では男女問わず生理に対する理解があり、オープンに話せる環境が整っているといわれています。
近年、日本でもSNSで生理について発信する人や、芸能人がテレビで生理について話す場面が増えてきました。
社会全体の理解がすすみ、生理についてオープンに語れる状況が徐々に整いつつあるといえるでしょう。
まとめ
生理用品にはナプキンやタンポン以外にも、月経カップをはじめとしたさまざまな種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
自分のライフスタイルや経血量に合ったものを選ぶことで、生理期間をより快適に過ごせます。
環境への配慮やフェムテックの発展により選択肢が増えている今こそ、自分に合った生理用品を見つけてみましょう。