タンポンで温泉に入っていい?生理中温泉に入る3つの方法
「生理中に温泉に入りたいけど、タンポンのまま入って大丈夫?」
「タンポンがほかの利用者にバレたらどうしよう?」
生理中に温泉に入るときに思い浮かぶ生理用品のひとつが、タンポンです。
タンポンを装着すれば経血が漏れるのを防げますが、そのまま温泉に入っていいのか不安になりますよね。
この記事ではタンポンを装着して温泉に入る際の注意点や、月経カップやピルの服用といったタンポン以外の対策について解説します。
最後までお読みいただくと、生理中でも安心して温泉に入る方法がわかります。
生理中の温泉を楽しむためのポイントも紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
もくじタンポンでも温泉には入れる!生理中の温泉で注意すべきポイント
タンポン以外で温泉に入る3つの方法
生理中の温泉を楽しむために気をつけたいこと
タンポンで温泉に入ることに関するよくある質問
まとめ 参考文献 |
タンポンでも温泉には入れる!生理中の温泉で注意すべきポイント
生理中は、入浴を禁止している施設を除き、タンポンの装着で温泉には入れます。タンポンを使用すれば経血漏れを防げ、温泉を汚す心配は少なくなります。
しかし、注意したいのが感染症のリスクと温泉施設でのマナーです。
それぞれくわしく解説します。
貧血や脱水などの体調変化に留意
生理中は、経血によって鉄分や水分が失われがちです。
そのため、入浴後の貧血や脱水などによる体調変化が起こりやすいです。
また、生理中はホルモンバランスが乱れやすく、人によって風邪をひきやすいなど、免疫力が低下する場合もあります。
とくにタンポン使用での入浴は、紐をつたうなどして温泉の湯が腟内に入って、お湯の中にいる雑菌によって腟炎などになるリスクも少なからずあると考えられます。
こうしたことから、浴後は水分補給を十分におこなう、短時間の入浴にとどめるなど、体調変化を最小限におさえる対処をしましょう。
経血汚れによるマナー面に配慮
生理中に温泉施設を利用する際は、経血で施設内を汚さない対策が必須です。
経血が洗い場や浴槽、脱衣所に広がると、ほかの利用者に不快感を与えます。
経血漏れを防ぐために入浴前に新しいタンポンに交換しましょう。
入浴直前にからだをきれいに洗ってから湯船に入ることも、忘れずにおこなってください。
あわせて、ほかの利用者に生理であることがわからないような工夫が大切です。
タンポンは、紐が外に垂れ下がった状態になるため、同じ女性であっても目にすると不快に感じる場合があります。
タンポンを装着して温泉に入るときは、絆創膏や肌色のテープで内ももに貼って目立たなくしておきましょう。
紐を切るのはタンポンが取り出せなくなる可能性があるので、絶対にやめてください。
タンポン以外で温泉に入る3つの方法
生理中に温泉に入る方法は、タンポンの使用だけではありません。
タンポン以外で温泉に入る方法は以下の3つがあげられます。
- 月経カップを使う
- あらかじめピルで生理を移動する
- 生理が終わりかけならシャワーのみ利用する
それぞれくわしく解説します。
1. 月経カップを使う
生理中に温泉に入るなら、月経カップの使用がおすすめです。
月経カップとは、折りたたんで腟に挿入し、経血をためるタイプの生理用品です。
タンポンと同じく一般医療機器に属します。
月経カップは医療用シリコーンやラテックス(ゴム)などでできており、タンポンよりも経血が漏れにくく、腟内にお湯が入る心配が少ないのがメリットです。
また、月経カップはステム(取り出し時につかむ底の棒)を含め、すべて腟内におさまるため、月経カップがほかの利用者に気づかれることはありません。
生理中であることが、タンポンよりもほかの利用者に気づかれにくい点もうれしいポイントです。
ただし、月経カップは挿入や取り出しにコツがいります。
使い慣れるまで扱いにくいと感じる方も多いため、前もって練習しスムーズに着脱できるようにしておきましょう。
関連記事:
月経カップのこと
月経カップが入らない!そんなときの対処方法
2. あらかじめピルで生理を移動する
温泉の予定まで日数があるなら、生理をずらすのもひとつの手段です。
一般的に生理は28日前後の周期でおとずれますが、低用量ピルや中用量ピルを服用すれば生理を早めたり遅らせたりできます。
ただし、ピルは医師の診察と処方箋が必須で、薬局やコンビニで簡単に手に入るものではありません。[1]
また、ピルには以下などの副作用がある点も注意が必要です。
- 腹痛
- 頭痛
- 吐き気
- 不正出血
ピルの副作用は、飲み続ければ症状が治まるケースが多いですが、ピルの種類が合っていない可能性も考えられます。
副作用が強くでていたり長引いたりする場合は医師へ相談し、ピルの変更を検討してもらわなければなりません。
副作用が強いままでは、温泉旅行を十分に楽しめないでしょう。
そのため、ピルの服用で生理時期をずらすなら、2か月〜3か月前からの準備があるとよいです。
3. 生理が終わりかけならシャワーのみ利用する
生理4〜5日目以降の経血量が少なくなったタイミングであれば、温泉にはつからずシャワーのみの利用にとどめましょう。
ほかの利用者や衛生面に配慮しつつ、温泉の雰囲気を楽しめます。
ただし、脱衣所や洗い場などに経血が漏れる可能性もあるため、できるだけ控えたい方法です。
その点、月経カップの利用やピルによる生理時期の移動をすれば、経血漏れを気にせず温泉を楽しめます。
温泉を満喫するなら、月経カップやピルの利用を検討するのもひとつの手です。
生理中の温泉に月経カップがおすすめな理由3つ
生理中の温泉には、月経カップの使用がおすすめです。
その理由は以下のとおりです。
- タンポンのような外に出る紐がなくすべて腟内におさまる
- ためておける量が多く経血が外にもれにくい
- 熱に強い素材を使用している
月経カップがタンポンよりも温泉に適している理由に注目し、解説していきます。
1. タンポンのような外に出る紐がなくすべて腟内におさまる
生理中の温泉に月経カップがおすすめな理由は、月経カップの形状にあります。
月経カップが正しく装着できていれば、ステム(取り出し時に掴む底部の棒)を含め、すべてが腟内におさまります。
温泉で装着していても、外見からでは生理中であることに気づかれにくく、ほかの利用者へのマナーに配慮できます。
また、月経カップの素材にも注目しましょう。
月経カップの素材は、湯を吸収しづらい医療用シリコーンやラテックス(ゴム)などです。
湯を吸収する紐もなく、タンポンよりも温泉の湯が腟内に入る可能性が低いため、感染症のリスクも減らせます。
月経カップは、生理中の温泉で気をつけるべき感染症対策やマナー面での配慮がクリアできるアイテムと言えます。
2. ためておける量が多く経血が外にもれにくい
生理中の温泉に月経カップがおすすめな理由は、経血が漏れにくい点です。
murmoの月経カップの場合、最大12時間の使用が可能でためておける経血量も一般的なタンポンより多いです。
そのため、少なくとも温泉に入っている間は量が多い日でも経血が漏れる心配がありません。
タンポンは、経血が紐をつたって外に漏れる可能性もあります。
その点、月経カップは、医療用シリコーンやラテックス(ゴム)などでできているため、正しく装着できていれば経血の漏れはほとんどありません。
月経カップなら浴槽や洗い場を汚す心配が少なく、安心して温泉を楽しめるでしょう。
関連記事:月経カップは漏れる?漏れにくい装着方法とコツ、快適に過ごす方法
3. 熱に強い素材を使用している
月経カップは、高温に強い素材が使われているため、温泉で安心して使用できます。
月経カップの多くはシリコーンやTPE(熱可塑性エラストマー)といった、高温に耐えられる素材で作られており、サウナのような高温環境でも使用できます。
したがって、月経カップを装着したまま温泉に入っても、形状が変わったり溶けたりすることはありません。
ただし、メーカーによって使用している素材や耐熱温度が異なります。
購入前に耐熱温度を確認しましょう。
murmoの月経カップは、医療グレードのシリコーンを使用しており、耐熱性が非常に高く、温泉を楽しみながら、安心して使用できる点が魅力的です。
このような月経カップを選べば、生理中の温泉も快適に過ごせます。
この機会に一度試してみてはいかがでしょうか。
生理中の温泉を楽しむために気をつけたいこと
生理中の温泉をより満喫するために気をつけたいことは、以下の2つです。
- 急な体調変化に備える
- あらかじめ利用施設の注意事項を確認する
それぞれくわしく解説していきます。
急な体調変化に備える
生理中の温泉は、急な体調変化に備えましょう。
生理中は貧血や体調不良が起こりやすい状態です。
温泉は温度が高く血流が一気に促進されるため、生理中はとくにのぼせやすいこともあります。
入浴時間は5分程度と短めにすることをおすすめします。
また、温泉に入ったあとはからだが脱水状態になりやすいです。スポーツドリンクやミネラルウォーターを用意し、十分な水分補給を心がけましょう。
また、生理痛が突然起こることもあるため、事前に痛み止めを用意しておくことも対策の一つです。
温泉はリラックス効果もありますが、無理をせず体調に合わせて楽しむことが何よりも大切です。
あらかじめ利用施設の注意事項を確認する
生理中に温泉施設を利用する際は、事前に利用施設の注意事項を確認しましょう。
温泉施設によっては、生理中の利用に関する特別なルールが定められている場合があります。
もし「生理中は入浴を控えてください」と注意事項があれば、月経カップやタンポンを使っていても入浴は控えましょう。
施設の利用規定に生理中の決まりごとがなくても、湯舟や洗い場、脱衣所を経血で汚すのは公共の場では非常識であり、絶対に避けるべきマナー違反です。
生理中に温泉に入る際は、かならず月経カップやタンポンを使用し、経血が漏れないように細心の注意を払うことが求められます。
施設ごとにルールが異なるので、訪れる前に確認して、自分の体調や衛生管理を最優先に考えた行動を心がけましょう。
タンポンで温泉に入ることに関するよくある質問
タンポンを装着して温泉に入ることに関する、よくある質問にお答えします。
タンポンや月経カップは温泉で目立ちますか?
タンポンは取り出すための紐が腟外に出ているため、温泉で目立つ可能性があります。
そのため、紐を肌色の絆創膏で太ももに貼り付けるなどの対策が必要です。
対して月経カップは、ステム(取り出すための棒)まで腟内にすっぽりおさまります。
正しく装着できていれば、月経カップがほかの利用者に気づかれることはありません。
目立ちにくさで選ぶなら、月経カップの利用を検討しましょう。
タンポンで温泉に入る場合、紐はどうしたらよいですか?
タンポンを装着して温泉に入る場合、取り出すための紐がほかの利用者に見えないように工夫しましょう。
紐を隠すためには、肌色の絆創膏で太ももに貼り付けるのがおすすめです。
とくになにも対策しないと紐が垂れ下がった状態になり、それに気づいた利用者は不快に感じる可能性があります。
紐を切って短くすれば目立たないのではないかと考える方もいますが、紐を切ってしまうとタンポンが取り出せなくなる可能性もあるので、絶対におこなわないでください。
まとめ
生理中にタンポンを使用して温泉に入ることは可能です。
しかし、生理中の温泉利用は、感染症のリスクやマナー違反になる恐れがある点を理解しなくてはいけません。
タンポンは、紐をつたって温泉の湯が腟内に入る可能性があるため感染症にとくに注意が必要です。
月経カップやピルを使用すれば感染症のリスクを軽減し、経血漏れも気にせずに温泉を楽しめます。
ただしピルは、副作用がでる可能性もあり、数か月前から受診が必要です。
その点、月経カップならネットで簡単に購入でき、練習を重ねれば誰でもスムーズに着脱できるようになります。
月経カップを使用し、生理でも温泉を満喫してみてはいかがでしょうか?