タンポンを使ったことがない割合は?使用率が低い3つの理由を解説!

「タンポンを使ったことがないんだけど、それって変?」
生理中にナプキンだけを使う方は、このように疑問を抱くこともあるでしょう。
タンポンの使用経験に関する調査は少なく、明らかではありません。
ただし、日本ではタンポンを使わない方が多く、普段から使用する割合は2割というデータもあります。
つまり、タンポンを使っていないことは、決してめずらしいことではありません。
この記事では、タンポンの使用率が低い理由やタンポンのメリット・デメリットなどをくわしく解説します。
最後までお読みいただくとタンポンについて正しく理解し、自分に合う生理用品を選ぶヒントが見つかるはずです。
もくじタンポンは使わないほうがいい?使ったことがない人が抱く3つの不安 タンポンの正しい使用方法|初心者が知っておくべき基礎知識 タンポンを使用する4つのメリット タンポンを使用する3つのデメリット タンポンがおすすめな人 タンポンの種類と選び方 まとめ |
タンポンを使ったことがない割合は明らかではないが普段使いは約2割
日本人のうち、タンポンを使ったことがない方の割合は、正確にはわかっていません。
しかし、普段からタンポンを使用している方は約2割とした調査もあり、決して多くないことがわかります。[1]
一方、海外ではヨーロッパで約7割、アメリカで約4割の方がタンポンを使用しているとされており、日本の使用率の低さが明らかです。[2]
この背景には、タンポンを使ったことがない方が抱きやすい不安が関係していると考えられます。
タンポンは使わないほうがいい?使ったことがない人が抱く3つの不安
タンポンを使ったことがない方は、以下のような不安を抱きやすいです。
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痛そうだから
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使い方が難しそうだから
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紐に尿がついて不衛生になりそうだから
これらの不安は、正しい知識を身につけることで解消できます。
一つずつ見ていきましょう。
痛そうだから
タンポンは腟に挿入する生理用品であるため「痛そう」「こわい」と感じる方も少なくありません。とくに腟への挿入に抵抗があると、精神的にハードルが高くなりやすいでしょう。
しかし、腟には違和感を感じにくい部分があり、適切に挿入できれば、違和感や痛みはほとんど感じません。[3]
また、挿入時に痛みを感じる方の多くは、からだに力が入ってしまうことが原因です。
深呼吸をしてリラックスすることで、スムーズに挿入できる場合があります。
使い方が難しそうだから
タンポンはナプキンとは異なり、直接腟に挿入する必要があるため「難しそう」と感じる方が多い傾向です。
腟を直接見れないため感覚だけで挿入しなければならず、はじめての方にはハードルが高く感じられるでしょう。
また、具体的な使い方を教わる機会が少ないことも、不安につながる原因の一つです。
最近では、タンポンの使い方を動画で解説している商品もあるため、事前に確認しておくと安心して使用できるでしょう。
紐に尿がついて不衛生になりそうだから
紐に尿がついて、不衛生になりそうだからと使用を避ける方もいます。
タンポンを使用している間は、腟の外にタンポンの紐が出ている状態です。
タンポンは長時間挿入したままにできるため、トイレのたびに交換することはほとんどありません。
そのため紐に尿がついてしまい、タンポンが不衛生になる可能性があります。
対策として、排尿時に紐をお尻側で軽くおさえておくと、尿の付着を防げます。
もし、紐が尿で汚れてしまった場合は、清潔を保つために交換したほうが安心でしょう。
タンポンの正しい使用方法|初心者が知っておくべき基礎知識
初心者が正しくタンポンを使うために、以下の基礎知識を身につけておきましょう。[4]
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使用規定を守って清潔に取り扱う
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タンポンとナプキンは交互に使う
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痛みや違和感があれば抜く
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紐は切らない
これらを守れば安全な使用につながります。かならずおこなってください。
使用規定を守って清潔に取り扱う
タンポン使用でのトラブルを避けるには、使用規定を守ることが重要です。
使用方法を守らないことで、感染症や腟の炎症が起きやすくなるためです。
タンポンは、以下の点に注意して清潔に取り扱いましょう。
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2つ以上同時に挿入しない
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タンポンを触るときは手を洗う
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説明書に記載されている時間内に交換する
注意点を守れば、感染症や炎症を起こすことは滅多にありません。
過度に不安を抱えず、取扱説明書をよく読んでから使用してください。
タンポンとナプキンは交互に使う
タンポンを規定時間以上、連続で使用すると、腟内で菌が繁殖しやすくまれに感染症を発症することがあります。
そのため、タンポンは製品の規定時間内にかならず抜き、抜いたあとはナプキンを使用して交互に活用するようにしましょう。
痛みや違和感があれば抜く
タンポンは正しい位置に入っていれば痛みや違和感はありません。
不快感をおぼえたら一度タンポンを抜き、新しいものを入れ直してみてください。
「正しい位置に入っているはずなのに痛みがある」という場合は、サイズを小さくするのも方法の一つです。
タンポンには、ナプキンと同じように「普通の日用」「多い日用」などのサイズ展開があります。
吸収量は少なくなりますが、サイズを小さくすると痛みや違和感が軽減されるかもしれません。
紐は切らない
タンポンから出る紐は、絶対に切らないようにしてください。
紐を出しておかないと、タンポンが抜けなくなってしまう可能性があるためです。
仮に紐が切れてしまって取り出せなくなった場合は、焦らず産婦人科を受診して抜去してもらいましょう。
タンポンを使用する4つのメリット
タンポンを使用するメリットは、以下の4つです。
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ずれが原因で経血が漏れにくい
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コンパクトで持ち運びしやすい
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経血が出るときの不快感がない
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どのような服装でも合わせやすい
メリットを理解すると、タンポンへの抵抗感が少なくなるかもしれません。
それぞれ解説します。
ずれが原因で経血が漏れにくい
タンポンは腟内に挿入して使用するため、ずれが原因の経血漏れが起きにくいです。
ナプキンの場合、体勢を変えると位置がずれてしまい経血が漏れることがあります。
一方、タンポンは腟内に入っているのでずれることはなく、ムレや匂いも発生しにくいことがメリットです。
生理中に悩みがちな「経血漏れ」「ムレ・匂い」を解消してくれるアイテムといえるでしょう。
コンパクトで持ち運びしやすい
タンポンは小さくて軽いため、持ち運びに便利です。
予備を数本持っていてもかさばらず、ポーチやバックに入れておけば、外出先でも安心できます。
とくに旅行や出張などで荷物を減らしたいときに、タンポンは便利なアイテムといえるでしょう。
あわせて読みたい:ナプキンの持ち運びはどうする?職場でまわりにバレない方法を徹底解説
経血が出るときの不快感がない
タンポンは腟内で直接経血を吸収するため、経血が出る感覚が少なく不快感を軽減できます。
「ドロッとした感覚が苦手」という方にとって、タンポンはストレスを減らすアイテムとなるでしょう。
とくに運動時やアクティブに動く日でも快適に過ごせます。
どのような服装でも合わせやすい
タンポンは腟内に挿入するため、タイトなスカートやパンツを履いてもナプキンのようにラインが浮き出ることがありません。
「生理中の服装選びが難しい」と感じていた方にとって、タンポンはファッションの自由度を高めるアイテムといえます。
仕事やイベントなどでタイトな服を着る機会がある方にとっても、大きなメリットとなるでしょう。
タンポンを使用する3つのデメリット
タンポンを使用するデメリットは、おもに以下の3つです。
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経血が漏れることもある
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抜くときに手が汚れる
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挿入時の痛みや違和感がある人がいる
それぞれのデメリットと対策について、くわしく解説します。
経血が漏れることもある
タンポンはナプキンより漏れにくいですが、サイズが合っていないと経血が漏れることがあります。
たとえば、経血が多い日に「普通の日用」のタンポンを使用すると、吸収しきれずに漏れてしまう可能性があります。
経血を漏れを防ぐ方法として、以下がおすすめです。
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経血量に合ったサイズのタンポンを選ぶ
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長時間の使用を避け、適切なタイミングで交換する
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ナプキンや吸水ショーツと併用して万が一の漏れに備える
これらをおこなえば、経血漏れを防げたり、いざというときにすぐに対処できたりします。
あわせて読みたい:タンポンで経血が漏れる原因は?5つの漏れ対策を紹介
抜くときに手が汚れる
タンポンを抜くときは、腟から出ている紐をもって引き出します。
しかし、経血を吸収しきれず紐に染みている場合、紐を直接さわると手が汚れてしまいます。
手が汚れるのを防ぐには、トイレットペーパーの使用がおすすめです。
トイレットペーパー越しに紐をもち、抜いた吸収体もトイレットペーパーで受け止めると経血が手につきにくくなります。
また、外出先ではウェットティッシュを準備しておくと安心です。
挿入時の痛みや違和感がある人もいる
タンポンをはじめて使用する際や、緊張しているときは、腟周りに力が入り、挿入時に痛みや違和感をおぼえることがあります。
からだがリラックスできていないと、腟の筋肉が外に追い出そうとしてしまい、うまく挿入できません。
挿入時の痛みや違和感をやわらげるには、深呼吸をする、リラックスできる音楽を流すなどして、できる限りからだの力を抜くことを意識しましょう。
タンポンがおすすめな人
タンポンの使用は、以下の方におすすめです。
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経血量が多い人
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スポーツや運動をする人
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長時間の外出や旅行をする人
自分のライフスタイルに合うかどうか、確かめながら読み進めていきましょう。
経血量が多い人
経血量が多く、ナプキンの「多い日用」を使用しても経血漏れが心配な方には、タンポンの使用がおすすめです。
タンポンは腟内で直接経血を吸収するため、ナプキンと比べて漏れの不安が軽減されます。
また、経血が腟内にとどまることで、生理特有のにおいがおさえられます。[5]
においだけでなくムレもおきにくいため、これまで生理中に悩んでいた不快感が、軽減できる可能性があります。
あわせて読みたい:生理の臭いを消す方法はある?ナプキン使用中の方ができる5つの対策を紹介
スポーツや運動をする人
タンポンはしっかり挿入していればからだを動かしてもずれにくいため、スポーツや日常的に運動をする方に最適です。
たとえば、ダンスやテニス、ランニングなどのアクティブな動きでも、ナプキンのようによれたりずれたりする心配がありません。
また、子どもと公園で遊ぶときや、仕事でよく動く方にもおすすめです。
あわせて読みたい:ナプキン以外で生理中のスポーツを快適に楽しむ6つの対処法を解説
長時間の外出や旅行をする人
外出や旅行中は、頻繁にトイレに行けない場面もあるでしょう。
タンポンを使うことで交換の手間を減らし、快適に過ごすことが可能です。
また、タンポンはコンパクトで持ち運びしやすく、荷物を最小限にできるのもメリットのひとつです。
旅行やイベント時のストレスを減らしたい方におすすめです。
タンポンの種類と選び方
タンポンにはいくつか種類があり、自分に合ったものを使用すると快適に使用できます。あらかじめ正しい情報を得ておき、はじめて購入する際にスムーズに選べるようにしておきましょう。
タンポンの種類
タンポンには以下の2種類があります。
種類 |
特徴 |
アプリケーター付き |
・挿入しやすい |
フィンガータイプ |
・コンパクト |
アプリケーターとはプラスチック製の筒で、挿入を補助してくれるものです。どこまで入れればよいかわかりやすい構造となっているため、はじめての方におすすめです。
一方フィンガータイプは指で吸収体を入れる仕組みであるため、腟に直接指を入れることに抵抗がある方にはおすすめできません。
はじめて使用する場合は、挿入しやすいアプリケーター付きのタンポンを選ぶとよいでしょう。
タンポンの選び方
タンポンを選ぶときは、以下の2点を意識しましょう。
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素材
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サイズ
タンポンの素材は、化学繊維やオーガニックコットンが使用されていることが多いです。化学繊維を腟内にいれることに抵抗がある方は、オーガニックコットンの商品を選ぶとよいでしょう。
また、ナプキンと同じく経血量に合ったサイズ選びも大切です。
経血量が多い日に「少ない日用」を使用すると、吸収しきれず経血漏れの原因になります。
反対に、経血量が少ない日に「多い日用」を使用すると、抜くときに摩擦で痛みがでることがあります。
使用する日の経血量に合わせてサイズを選ぶと、漏れや痛みを軽減できるため、はじめて使用する際はこまめに交換して自分の経血量を把握するとよいでしょう。
まとめ
日本人でタンポンを使用している割合は明らかではありませんが、普段使いしている人は2割未満とも言われています。
タンポンは「痛そう」「難しそう」という理由で遠ざけてしまいがちですが、正しく使用すると生理期間中の不快感が軽減でき快適に過ごせることが期待できます。
現代はナプキンやタンポンだけでなく、月経ディスクや月経カップなど、多くの製品から選べる時代です。
この機会に、自分にあう生理用品を検討してみてはいかがでしょうか。