夜間の生理の経血漏れ対策5選!経血が漏れても焦らない方法も紹介

「寝てるときに生理の血が漏れるのが心配」と悩む方もいらっしゃるでしょう。
休んでいる間に経血が漏れて服や寝具が汚れると考えると、なかなか熟眠できず、つらいですよね。
実は、夜間の経血漏れは適切な対策をすれば防ぐことができ、生理中に浅くなりがちな睡眠をサポートできるかもしれません。
この記事では、生理中に起こりやすい横漏れと後ろ漏れそれぞれの対策法や、漏れても焦らない方法などを解説します。
最後までお読みいただくと、夜間の経血が漏れる不安が少なくなり、生理中も快適に睡眠をとれるようになるでしょう。
もくじ夜間に経血が漏れる原因
夜間の生理の横漏れ対策
夜間の生理の後ろ漏れ対策
生理中も夜はゆっくり寝たい方は生理用品の見直しを考える 夜間に生理の経血が漏れても焦らない!事前に準備しておくこと
夜間の経血漏れ対策に関するよくある質問
まとめ 参考文献 |
夜間に経血が漏れる原因
夜間の経血漏れは「横漏れ」と「後ろ漏れ」があり、それぞれの原因は以下が考えられます。
漏れ方 | おもな原因 |
横漏れ | ナプキンの固定が不十分、ショーツがゆるめ |
後ろ漏れ | ナプキンのサイズが合っていない、寝る姿勢の影響 |
原因が明らかになると、対策をとりやすくなります。
一つずつ見ていきましょう。
横漏れする原因:ナプキンの固定が不十分、ショーツがゆるめ
夜間の経血が横漏れするおもな原因は、ナプキンがしっかり固定されていないことや、ショーツとのフィット感が悪いことです。
睡眠中は無意識にからだの向きを変えるため、ナプキンの位置がずれやすく、横漏れのリスクが高まります。とくに、ゆったりしたショーツを履いている場合、ナプキンがしっかり固定されず、ずれやすくなります。
後ろ漏れする原因:ナプキンのサイズが合っていない、寝る姿勢の影響
夜間の後ろ漏れのおもな原因は、ナプキンのサイズが合っていないことや、寝る姿勢による影響です。
ナプキンの長さが短いと、寝ている間に経血が後ろへ流れた際に吸収しきれず、漏れやすくなります。
また、仰向けで寝ると経血が後ろへ流れやすくなるため、後ろ漏れのリスクが高まります。
夜間の生理の横漏れ対策
夜間の生理の横漏れに悩む方は、以下を試してみてください。
- ナプキンのギャザーを立てる
- 羽付きナプキンを使用する
- からだに合ったショーツを選ぶ
「ナプキンを正しく装着する」ことを意識して対策をおこないましょう。
ナプキンのギャザーを立てる
夜間の横漏れは、ナプキンのギャザーをしっかり立てることで防ぎやすくなります。
パッケージ内でギャザーは折りたたまれており、そのまま装着すると本来の役割を果たせません。
ナプキン装着後、ギャザーを優しく外側に広げて立たせると、経血の横漏れを防ぐ壁となり、リスクを軽減できます。
就寝前にギャザーがきちんと立ち上がっているか確認しましょう。
羽付きのナプキンを使用する
羽付きのナプキンを使うと、夜間の横漏れを防げるかもしれません。
羽がショーツに固定されることで、睡眠中にからだを動かしてもナプキンがずれにくくなるためです。
すでに羽付きタイプを使用していて漏れる方は、羽の貼り付けが適切でない可能性があります。
以下の点に注意して、装着してみてください。
- パッケージから取り出す際に、羽の粘着同士がくっつかないようにする
- 羽を左右に大きく広げ、しわにならないように貼り付ける
羽をしっかり活用すると、夜間の横漏れが軽減できるでしょう。
からだに合ったショーツを選ぶ
ショーツのサイズがからだに合っていると、ナプキンが適切な位置に固定され、睡眠中に動いても横漏れを防げるでしょう。
ショーツが大きすぎるとからだとの間に隙間ができ、ナプキンがずれやすくなります。
反対に小さすぎても、ナプキンが適切な位置に固定されにくくなる可能性があります。
理想は、購入前にウエストとヒップのサイズを計測してから購入することです。
ウエストは一番くびれている部分、ヒップは横から見て一番おしりが出ている部分を測ります。
あらかじめ計測しておくと、試し履きができない場合でも自分に合うショーツを選べます。
また、ウエストラインが浅いものより、深めのほうがナプキン全体をしっかりと包み込め、からだにフィットしやすいです。
サイズやウエストラインを意識してショーツを選ぶことで、横漏れのリスクを減らせます。
夜間の生理の後ろ漏れ対策
夜間の後ろ漏れに悩んでいる方は、以下の対策をとりましょう。
- 寝る姿勢を工夫する
- 経血量に合ったナプキンを使用する
生理用品の変更を検討するのも一つの選択肢です。
くわしく解説します。
寝る姿勢を工夫する
寝る姿勢を工夫すると、夜間の後ろ漏れのリスクが下がります。
仰向けで寝ている場合、経血は重力によって背中側に流れやすいです。
そのため、横向きで膝を曲げた状態で寝ると、後ろ漏れのリスクをおさえられます。
普段と違う体勢であるため、はじめは違和感があるかもしれません。
慣れないうちは、抱き枕を使う、からだの下にクッションを挟むなどで、姿勢を安定させるとよいでしょう。
経血量に合ったナプキンを使用する
経血量に合ったナプキンを選ぶことで、夜間の後ろ漏れを軽減できます。
吸収量が少ないと、経血を吸収しきれず後ろに伝って漏れてしまうためです。
漏れが気になる方は「多い日用」「とくに多い日用」など、吸収量が多いものを使いましょう。
さらに、就寝前に交換すると、吸収量を最大限に活用でき、後ろ漏れのリスクをさらに軽減できます。
あわせて読みたい:生理の出血量は何mlが1日の平均?経血量が増減する2つの理由
生理中も夜ぐっすり寝たい方は生理用品の見直しを検討
経血漏れが不安な方は、月経カップやタンポンがおすすめです。
どちらも腟内に挿入する生理用品で、ずれる心配が少なく、安心して寝られます。
くわしく解説します。
月経カップ
夜間の後ろ漏れ対策として、月経カップの使用が有効です。
腟内に挿入して使用するため、ずれる心配が少なく、漏れにくくなります。
月経カップの使用時間は製品により異なりますが、最長12時間使用できるものもあります。[1]
「タンポンの使用時間内に起きれるか不安」「もっと長時間、安心して寝たい」という方に、月経カップがおすすめです。
量が多くて不安な日は、月経カップと吸水ショーツを組み合わせると、より安心できるでしょう。
あわせて読みたい:月経カップは漏れる?漏れにくい装着方法とコツ、快適に過ごす方法
あわせて読みたい:月経カップは何時間まで使える?安全に使用できる装着時間を解説
タンポン
タンポンも夜間の後ろ漏れを防ぐ生理用品の一つです。
月経カップと同じく腟内に挿入するため、適切に挿入していればずれにくく、漏れのリスクは低くなります。
ただし、使用時間を守ることが重要です。
長時間の使用は感染症のリスクを高めるため、製品の取扱説明書に従いましょう。
多くのタンポンは、最長8時間まで使用可能です。[2]
睡眠時間が8時間以内の方は、タンポンを使用すると安心して眠れるでしょう。
あわせて読みたい:月経カップを寝る時に使うと逆流する?寝る時の漏れ予防策4つも紹介!
夜間に生理の経血が漏れても焦らない!事前に準備しておくこと
夜間に経血が漏れても焦らないために、以下を準備しておくとよいでしょう。
- 防水シーツを使用する
- 経血の落とし方を頭に入れておく
- 経血が目立たない色の寝具やショーツを使用する
これらの対策を知っておくと、いざ漏れたときにスムーズに対処できるようになります。
防水シーツを使用する
夜間に経血が漏れても、防水シーツを敷くと焦らずに対応できます。
敷布団が汚れずに済み、後処理の負担が大幅におさえられるためです。
ショーツやズボンに経血が漏れても、手洗いをして洗濯機に入れるだけで、あまり時間をかけずに対応できます。
しかし、敷布団まで汚れてしまうと、経血を落としてから、さらに乾かさなければならず、朝の忙しい時間に対処できないことも珍しくありません。
それを防ぐために防水シーツを敷いておくと、経血が漏れてもあまり時間をかけずに処理できます。
経血の落とし方を頭に入れておく
経血が漏れても焦らないように、経血の正しい落とし方を覚えておきましょう。
経血の落とし方のポイントは、以下のとおりです。
- 40℃以下の水で流す
- シミが残ったら液体の酵素系漂白剤を使用する
お湯を使用すると血液のたんぱく質が固まり、落ちにくくなってしまいます。そのため、経血が乾く前に40℃以下の水でもみ洗いしてください。[3]
水で洗い流したあとにシミが残るようなら、液体の酸素系漂白剤をシミにつけて、すぐに洗濯しましょう。[3]
経血が目立たない色の寝具やショーツを使用する
夜間の経血漏れに備え、経血が目立たない赤や黒などの寝具や下着を使用するとよいです。
薄くシミが残ってしまう可能性もあるため、シミの目立たない色であれば、視覚的なストレスが軽減できます。
くり返し使うものはとくに、色味を意識して選択しましょう。
夜間の経血漏れ対策に関するよくある質問
夜間の経血漏れ対策について、よくある質問にお答えします。
生理中もゆっくり睡眠をとれるよう、正しい知識を身につけておきましょう。
経血量が多くて漏れている気がします。経血量を減らす方法はありますか?
低用量ピルを使用すれば、経血量がコントロールできる可能性があります。[4]
ただし、昼夜問わずナプキンから漏れるほど経血量が多い場合は、子宮の病気が隠れているかもしれません。
一度婦人科で子宮の状態を診てもらうのもよいでしょう。
ナプキンの羽から漏れてしまう場合は、どのような対策がありますか?
羽付きのナプキンを使用しても漏れてしまう場合は、以下を意識しましょう。
- ナプキンがずれていないか
- 吸収量の多いナプキンを使用する
- ショーツのサイズはからだに合っているか<
これらを意識しても漏れてしまう場合は、タンポンや月経カップなどを使うと、漏れるリスクが低くなります。
まとめ
生理中の夜間の横漏れ・後ろ漏れを防ぐには、ナプキンの正しい装着や適切な生理用品の選択が重要です。
ナプキンのギャザーを立てたり、羽付きナプキンを使ったりすることで横漏れを軽減できます。
また、寝る姿勢を工夫したり、経血量に合ったナプキンを選ぶことで後ろ漏れを防ぎやすくなります。
さらに、タンポンや月経カップの使用も有効です。自分に合った対策を取り入れ、快適な睡眠を確保しましょう。