生理でプールに入る方法4つ|タンポン以外の生理用品も紹介
「生理とプールの予定がかぶりそう……入るのは問題ないの?」
楽しみにしていたプールの日と生理が重なると「入っても大丈夫?」と不安になるでしょう。
楽しみたい気持ちはあるものの、経血の心配や体調への影響を考えると迷ってしまいますよね。
実は、生理中でも体調がよければプールに入ることは可能です。
ただし、そのまま入ると経血が水中に漏れてしまうリスクがあるため、適切な対策が必要です。
この記事では、タンポン以外の選択肢も含めて、生理中にプールを楽しむための方法を5つ紹介します。
最後までお読みいただくと、生理の日でも安心してプールに入るための具体的な対策がわかります。
生理でもプールに入りたい方は、ぜひ参考にしてください。
もくじ生理でプールに入る方法4つ|タンポン以外の生理用品とは
生理とプールをずらすならピルの使用も検討 生理でプールに入るときに守るべきマナー
生理中のプールに月経カップがおすすめな理由
生理中のプールに関するよくある質問
まとめ 参考文献 |
生理でプールに入る方法4つ|タンポン以外の生理用品とは
生理でもプールに入る方法は、以下の4つがあげられます。
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月経カップを使用する
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月経ディスクを試す
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タンポンを装着する
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水着用の吸水ショーツを着用する
腟に挿入する生理用品以外の方法も知っておくと、すぐに対策できるでしょう。
1.月経カップを使用する
月経カップは、腟に挿入したカップが経血を受け止めるため、水の中でも漏れる心配が少なくなります。
また、月経カップに使用される素材は、医療用シリコーンや医療用TPEなどであり、水をはじく性質をもっています。[1]
タンポンの使用を検討している方にとって「紐から吸水されてしまうのでは?」という不安が軽減されるでしょう。
ただし、月経カップを適切に使用するには事前の練習が必要です。
プールに入る予定に合わせて、早めに準備しておくとよいでしょう。
2.月経ディスクを試す
月経ディスクもプールで使用可能な生理用品の一つです。
月経ディスクは、腟の奥にはめて使うため、上手に装着できれば、動いてもズレにくいのが特徴です。
しっかりと正しく装着できれば、プール中の経血漏れも少なくなります。
ただし、月経カップよりもさらに腟の奥に装着するため、慣れるまでの難易度はより高まります。
月経カップと同様に、使い慣れていないうちは自宅のお風呂場やトイレなど、掃除しやすい環境で練習しましょう。
3.タンポンを装着する
タンポンは、月経カップや月経ディスクと同じく腟内に挿入する生理用品で、プール中の経血漏れのリスクを防げる可能性があります。
なかには取り出し用の紐が気になる方もいらっしゃいます。
水着のなかにおさめる形であれば、まわりに気づかれることはほとんどないでしょう。
タンポンが取り出せなくなってしまうため、気になるからと紐を切るのは絶対におやめください。
また、タンポンの紐や吸収体(経血を吸収する部分)は、脱脂綿をはじめとする繊維から作られています。[2]
脱脂綿は吸水性があり、紐を伝ってプールの水を吸い込んでしまう可能性があるため、そのまま長時間使用してしまうと雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。
プールから出たらできるだけ速やかに取り出すのがよいでしょう。
4.水着用の吸水ショーツを着用する
水着の下に着用するインナータイプの吸水ショーツもあり、生理中のプールの使用を手助けしてくれます。
生理の始まりかけや終わりかけであれば、吸水ショーツ1枚で十分かもしれません。
経血量がある程度あっても、月経カップやタンポンと併用することで漏れの心配を少なくできます。
洗って再利用できるものが多いため、1枚持っているとシーズン中のレジャーに役立ちます。
あわせて読みたい:早く生理を終わらせる方法はある?大切な予定があるときの対処法を解説
生理とプールをずらすならピルの使用も検討
プールに入る日が事前に決まっている場合、低用量ピルの使用で生理日をずらせるかもしれません。[3]
ただし、生理予定日が近い場合は調整が難しくなったり、副作用があらわれたりするため、何が起きても対応できるように余裕をもって医師の診察を受けましょう。
また、月経困難症以外の低用量ピルの使用は、保険適応外であることを覚えておいてください。[3]
生理でプールに入るときに守るべきマナー
プールは多くの方が使用する場であるため、最低限のマナーを守らなければなりません。
とくに注意したいのは、以下のとおりです。
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施設の利用規定を確認する
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経血漏れを防ぐ工夫をする
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プールに入る前にからだをしっかり洗う
まわりの人も気持ちよく過ごせるように、正しい知識をもって利用しましょう。
施設の利用規定を確認する
プールによっては、生理中の利用そのものを禁止しているところもあります。
月経カップやタンポンを使えばプールには入れますが「大丈夫だろう」と自己判断せず、事前に施設のルールを確認しましょう。
経血漏れを防ぐ工夫をする
プールで安心して遊ぶために、経血が漏れないようにしっかり準備しましょう。
月経カップやタンポンは、腟のなかで経血をためるため、正しく使えば漏れる心配が少なくなります。
ただし、うまく装着できていないと漏れてしまうこともあるので、事前に何度か練習しておくのがおすすめです。
また、プール用の吸水ショーツを併用すると、さらに安心です。
プール当日にはじめて使うのは避け、使い慣れたものを選びましょう。
プールに入る前にからだをしっかり洗う
経血がからだに付いたままプールに入ると、まわりの人に不快な思いをさせてしまうことがあります。
プールに入る前に、シャワーでしっかりからだを洗いましょう。
とくに、太ももの内側や足の付け根は見落としやすいので、よく確認することが大切です。
生理中のプールに月経カップがおすすめな理由
生理中のプールの使用に月経カップがおすすめな理由は、以下のとおりです。
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水を吸収しない
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経血漏れの心配が少ない
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タンポンの紐を気にしなくてよい
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経血漏れを気にせず落ち着いて行動できる
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好きな水着を選べる
月経カップの魅力を見ていきましょう。
水を吸収しない
月経カップの素材は、医療用シリコーンや医療用TPEが使用されており、タンポンのように紐から吸水されることがありません。
そのため、プールからあがったあともすぐに交換する必要がなく、自分のペースで月経カップを扱えます。
また、製品によっては最長12時間の連続使用が可能なので、長時間の利用も安心です。
経血漏れの心配が少ない
月経カップは腟のなかで経血を受け止めるため、プールの中でも経血が漏れるリスクが低いです。
経血量が多く漏れが心配な方も、プールに入る直前で破棄しておけば、短時間で漏れることもないでしょう。
あわせて読みたい:生理の出血量は何mlが1日の平均?経血量が増減する2つの理由
タンポンの紐を気にしなくてよい
タンポンを使うと、紐が水着からはみ出ることを心配し、思い切り楽しめない方もいます。
とはいえ紐を切ると交換が難しくなるため、切ることはできません。
その点、月経カップなら取り出し用の棒(ステム)も腟内におさまるため、水着から見える心配がなく人目を気にせずに過ごせます。
経血漏れを気にせず落ち着いて行動できる
経血漏れは、プールの水槽内よりもプールに入る前やプールからあがったあとに起きやすいといわれています。[3]
月経カップなら、経血が腟のなかのカップ内にたまるため、プールサイドやタオルを汚す心配が少なくなります。
経血漏れを気にせず、落ち着いて行動できることがメリットです。
好きな水着を選べる
タンポンの紐や吸水ショーツを着ると、水着からはみ出づらいデザインを選ぶ必要があります。
月経カップなら腟外に紐が出ていないため、好きな水着を自由に選べます
あわせて読みたい:サウナや温泉、プールや海水浴などのマリンアクティビティのときに生理がかぶった!夏のレジャーで月経カップは使える?
生理中のプールに関するよくある質問
生理中にプールに入るときに、よくある質問にお答えします。
心からプールを楽しめるよう、正しい情報を得ておきましょう。
生理中にプールに入って体調は悪くなりませんか?
生理痛が強い、経血量が多く貧血のような症状が出ているなどの場合は、入水によって体調が不安定になる可能性もゼロではないため、避けたほうがよいでしょう。
自分のからだの状態をしっかり見極め、無理のない範囲で楽しむことが大切です。
生理でプールに入るとき、ナプキンのまま入ってもいいですか?
ナプキンをつけたままプールに入ると、水でナプキンがいっぱいになってしまい、経血が吸収されず漏れるリスクが高くなります。
プールに入るときは、月経カップやタンポンなどの腟に挿入する生理用品や、吸水ショーツを使用するとよいでしょう。
まとめ
生理中でも適切な対策をすればプールに入ることは可能です。
ナプキンのままでは水を吸収してしまうため、月経カップやタンポンの使用がおすすめです。
ただし、施設によっては生理中の利用そのものを禁止している場合もあるため、事前に利用規約を確認しましょう。
気兼ねなくプールを楽しむために、経血がからだに残らないようしっかり洗う、経血漏れを防ぐ工夫をするなど、適切な対策をとることが大切です。