タンポンをトイレに流すのはNG?|ダメな理由と使用する注意点を解説
「タンポンって、トイレに流しても大丈夫?」
使用済みのタンポンをトイレに流してもいいのではないかと考えている方もいるかもしれませんが、タンポンは絶対にトイレに流さないでください。
タンポンは水に溶けない素材でできており、トイレに流してしまうと排水管の中でタンポンが膨らんで詰まりの原因になるためです。
この記事では、タンポンをトイレに流してはいけない理由と、正しい捨て方をくわしく解説します。
最後までお読みいただくと、タンポンの正しい処理方法がわかりトラブルなく生理期間を過ごせるでしょう。
もくじタンポンをトイレに流すのは絶対にNG
タンポンが誤ってトイレに落ちてしまったときの対処法 タンポンの正しい捨て方3つ
タンポンの捨て方に関するよくある質問
まとめ |
タンポンをトイレに流すのは絶対にNG
使用済みのタンポンは絶対にトイレに流さないでください。
タンポンは綿素材で作られており、水に溶けません。
そのため、トイレに流してしまうとタンポンが水を吸って膨らみ、排水管が詰まる原因になります。
また、一部のタンポンには「アプリケーター」とよばれる挿入補助具がついています。
アプリケーターはプラスチック製であるため、流すとトイレの詰まりを引き起こすおそれがあります。
ナプキンと同じようにサニタリーボックスに捨てましょう。
タンポンが誤ってトイレに落ちてしまったときの対処法
タンポンが便器のなかで見える位置にあるときは、自分で取り出しましょう。
ゴム手袋やビニール袋を手にはめて慎重に取り出してください。無理に流そうとすると奥に押し込んでしまい詰まりの原因になります。
便器の奥の方に落ちてしまった場合は、ラバーカップ(スッポン:トイレの詰まりを直す道具)を使う方法があります。ラバーカップを排水口にしっかり密着させて、上下に動かしてタンポンが排水溝側までくるように調整してください。
もしタンポンが見えない位置まで流れてしまったときは、無理に取り除こうとせず、専門業者に連絡しましょう。
排水管を傷つけてしまうと修理費用が高額になる可能性があります。
トラブルを防ぐためにも、タンポンはかならずサニタリーボックスやゴミ箱に捨ててください。
タンポンの正しい捨て方3つ
タンポンの正しい捨て方は、以下のとおりです。
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トイレットペーパーを巻きつける
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使用済みのナプキンに包む
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透けない袋に入れる
これらの方法を実践することで、衛生的かつ適切にタンポンを処理できます。くわしく解説します。
1.トイレットペーパーを巻きつける
タンポンは経血をたっぷり吸収するため、軽く包むだけでは経血が染み出てしまう可能性があります。
捨てる際は、経血が漏れないよう十分なトイレットペーパーを使い、しっかりと包みましょう。
2.使用済みのナプキンに包む
タンポンだけの使用に不安がある方は、ナプキンと併用していることもあるでしょう。
ナプキンを交換するタイミングで、タンポンも一緒に包んで捨てると便利です。ナプキンが経血を吸収してくれるため、漏れの心配が軽減されます。
そのうえからさらにトイレットペーパーやナプキンの包み紙などで包むと、より安心です。
この方法なら、外出先でも手軽にタンポンを捨てられます。
3.中身が透けない袋に入れる
友人やパートナーの家などで、サニタリーボックスがあっても捨てにくいと感じることがあるかもれません。そんなときは事前に袋を用意しておくと安心です。
透明な袋では中身が透ける可能性があるため、気になる方は透けない袋を用意しましょう。
防臭袋であれば、サニタリーボックスがない場合の持ち帰りにも便利です。
タンポンの捨て方に関するよくある質問
タンポンの捨て方や交換のタイミングについてお答えします。
トラブルなく生理期間を過ごすために、より深い知識を得ましょう。
タンポンはトイレに行くたびに交換するべきですか?
トイレに行くたびにタンポンを交換する必要はありませんが、排泄物による紐の汚れが気になる方は毎回交換しても問題ありません。
ただし、短時間で交換することによってタンポンの吸収体に十分な経血が吸収されず、抜くときに痛みを感じるかもしれません。
これは本来潤滑剤の役目を果たす経血が少ないために、タンポンと腟壁の摩擦が強くなるためです。
トイレに行くたびに交換したい方は、より吸収量の少ないタンポンを使用すると痛みを防げる可能性があるため、検討してみてください。
あわせて読みたい:タンポンはトイレの時どうする?汚れない方法と汚れた時の対処法を紹介
使用済みのタンポンは燃えるゴミに出せますか?
タンポン本体は燃えるゴミに出せますが、経血を吸収しているため衛生的に処理する必要があります。
トイレットペーパーやナプキンなどに包んでからゴミ箱に捨てましょう。
タンポンについているアプリケーターやフィンガーベールなどのプラスチック製品は、お住まいの自治体によって分別方法が異なりますので確認してから廃棄してください。
まとめ
タンポンをトイレに流すのは絶対にやめましょう。
排水管が詰まる原因になるため、かならずサニタリーボックスやゴミ箱に捨ててください。
タンポンを捨てるときは、経血が漏れないようにトイレットペーパーを十分に巻きつけたり、透けない袋に入れたりしてから捨てると衛生的に破棄できます。
「捨てるひと手間が面倒」と感じる方は、月経カップの使用も選択肢の一つです。
月経カップはカップに溜まった経血を破棄するだけで同じものをくり返し使用でき、捨て方や捨てる場所に困ることがありません。
月経期間は、生理用品の交換だけでなく破棄にも手間がかかるものです。
自分のライフスタイルに合う生理用品に見直すことも検討しましょう。