タンポンはトイレの時どうする?汚れない方法と汚れた時の対処法を紹介

「タンポンはトイレの時どうすればいい?」「タンポンをしたまま排泄しても大丈夫?」と考えている方もいらっしゃるでしょう。
タンポンを挿入したまま排泄は可能です。
しかし、適切な方法を知らないとタンポンの紐が汚れて不衛生になる可能性があります。
この記事では、タンポンをしたまま排泄をする方法や、汚れてしまった時の対処法などを解説します。
最後までお読みいただくと、トイレの時の正しい対処法を理解でき、生理期間中を快適に過ごせるようになるでしょう。

もくじタンポンはトイレの時どうする?3つの方法を紹介
タンポンの使い方|挿入から廃棄方法までくわしく解説
タンポンを使用する2つのメリット
トイレでタンポンの紐の汚れが気になる方は月経カップがおすすめ! タンポン使用中のトイレについてよくある質問
まとめ 参考文献 |
タンポンはトイレの時どうする?3つの方法を紹介
トイレでのタンポンの扱い方は、以下の3つです。
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尿や便で紐が汚れないように紐をおさえる
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汚れてしまったときに交換する
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トイレに行くたびにタンポンを交換する
共通しているのは「タンポンの清潔を保つ」ことです。
具体的な方法を知ることで、排泄時の不安も軽減されるでしょう。
1.尿や便で紐が汚れないようにおさえる
排泄時は、タンポンの紐を汚さないように紐をおさえます。
「交換頻度が少なく済む」というタンポンのメリットを活かすために、排尿か排便かによっておさえる方向を変えましょう。
排泄タイミング |
タンポンの紐をおさえる方向 |
排尿時 |
お尻側 |
排便時 |
お腹側 |
女性の外陰部を正面から見た時に、尿が出る尿道はお腹側、タンポンを挿入する腟は真ん中、便が出る肛門は背中側にあります。
そのため、排泄場所の反対側に紐を寄せておくと汚れにくくなり、不要な交換を避けられます。
ただし、排便時は腹圧がかかってタンポンが抜けてきてしまう可能性もゼロではありません。
もしタンポンが抜けてきてしまった場合は、不快感や漏れの原因になるため、新しいタンポンを入れ替えましょう。
2.汚れてしまったときに交換する
排泄時にタンポンが汚れた場合は、不衛生になるためすぐに交換しましょう。
タンポンは使い捨てであり、コスト面を考えると「すぐに捨てるのはもったいない」と思う方もいるかもしれません。
しかし、汚れてしまったタンポンを使用し続けると、不衛生になります。
タンポンが排泄時に汚れなかった場合でも、感染症を発症するリスクがあるため、規定時間以上の使用は避けてください。
タンポンが汚れるたびに捨てるのはもったいないと思う方には、月経カップの使用をおすすめします。
ランニングコストがかからず気兼ねなく交換できるため、経済面でも安心して使えるでしょう。
3.トイレに行くたびにタンポンを交換する
どうしても排泄物によるタンポンの汚れが気になる方は、トイレに行くたびに交換するのもよいでしょう。
ただし「頻回な交換が不要」「ごみの減少」などのタンポンのメリットを活かせなくなります。
また、トイレに行くたびに交換すると、タンポンの吸収体に経血が十分に吸収されていない場合があり、タンポンを引き出す際に腟壁との摩擦で痛みを感じる恐れがあります。
トイレに行くたびに交換したい方や経血量がもともと少ない方は、吸収量が少ないタンポンを使用するとよいでしょう。
タンポンの使い方|挿入から廃棄方法までくわしく解説
タンポンは正しい方法で使用しないと、違和感や痛みだけでなく、感染症を発症するリスクがあるため、改めて使用方法をおさらいしておきましょう。
タンポンの挿入から廃棄方法まで、一つずつ解説します。
タンポンの挿入方法
タンポンの挿入方法を、今一度確認してみましょう。
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手を洗う
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タンポンの紐が切れないか、優しく引っ張って確認する
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足を肩幅に開く
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肛門に向かって斜めに挿入する
タンポンを触る時は感染症や腟の炎症を避けるために、かならず手を洗ってください。
挿入時は深呼吸をしてリラックスすると、腟に力が入らず、痛みを感じにくいです。
タンポンの取り出し方
タンポンの取り出し方は以下のとおりです。
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手を洗う
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足を軽く開く
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タンポンの紐をゆっくり引っ張り、吸収体を腟から取り出す
吸収体を取り出すときは、トイレットペーパーで受け止めると経血の飛び散りや手の汚れを防げます。
タンポンの捨て方
タンポンは絶対にトイレに流さないでください。
脱脂綿やレーヨン素材で作られており、水に溶けないため、詰まりの原因になります。[1]
使用済みのタンポンはトイレットペーパーに包み、サニタリーボックスに捨てましょう。
「包むだけではタンポンが見えてしまいそうで嫌だ」と感じる方は、色つきのビニール袋にタンポンを入れてから、サニタリーボックスに捨てるとよいかもしれません。
色つきの袋に入れればタンポンが見えづらく、臭いも漏れにくいです。
外出時も袋を数枚持ち歩いておくと、サニタリーボックスがない場合でも持ち帰れるため、より安心です。
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タンポンを使用する2つのメリット
タンポンを使用するおもなメリットは、以下の2つです。
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長時間使用できる
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ずれによる経血漏れのリスクが少ない
タンポンの清潔を保つために守らなければならないことがたくさんあり「面倒かも」と感じる方も、メリットを知ったら「使ってみようかな」と思えるかもしれません。
一緒に見ていきましょう。
長時間使用できる
使用時間は製品によって異なりますが、多くが最長8時間まで使用できます。[2]
タンポンの紐に尿や便が付着しなければ、パッケージに記載してある規定時間まで使用可能です。
1つのタンポンをより長く使用するためには、紐を適切な方向におさえて、交換頻度が少なくなるように心がけましょう。
タンポンは長時間使用できますが、感染症を発症するリスクがあるため、規定時間内にはかならず抜いてください。
ずれによる経血漏れのリスクが少ない
タンポンは腟内で経血を吸収するため、ずれによる経血漏れのリスクが少ないです。
ナプキンはショーツに貼り付けて使用するため、排泄時にショーツを下ろす際にナプキンがよれて位置がずれてしまうことがあります。
一方、タンポンは腟に挿入する生理用品であるため、ずれる心配が少ないです。
タンポン使用中の経血漏れが不安な場合は、より多く吸収できるタンポンに変えると漏れにくくなります。
それでも不安な方は、ナプキンを併用すると経血漏れの心配が少なく過ごせるでしょう。
トイレでタンポンの紐の汚れが気になる方は月経カップがおすすめ!
排泄時にタンポンの紐の汚れが気になる方は、月経カップを使用するとよいでしょう。
月経カップは、取り出し用の棒(ステム)を含んだカップ全体を腟内に挿入するため、尿や便で汚れるリスクが低いです。
また、排便時の腹圧によってタンポンと同じく月経カップも抜けてきてしまうことがありますが、月経カップは同じものを再挿入できます。
タンポンの場合は、抜けてきてしまったら新しいタンポンを入れ替えなければならず余計なコストがかかってしまうため、月経カップは経済的といえるでしょう。
「タンポンの紐をトイレのたびに気にするのが面倒」「トイレに行くたびに捨てるのがもったいない」と考えている方は、月経カップを試してみてはいかがでしょうか。
タンポン使用中のトイレについてよくある質問
タンポン使用中のトイレについて、よくある質問にお答えします。
タンポンを正しく使用するために、確認しておきましょう。
タンポンはトイレに流せるのですか?
タンポンはトイレに流せません。
脱脂綿やレーヨン素材で作られており、水に溶けないため、詰まりの原因になるためです。[1]
使用済みのタンポンは、トイレットペーパーに包み、サニタリーボックスに捨てましょう。
タンポンはトイレの度に変えるものですか?
トイレの度にかならず変える必要はありません。
ただし、タンポンの規定時間を超えそうな場合、尿や便でタンポンの紐が汚れてしまった場合は、不衛生になるため変えましょう。
トイレでタンポンをつけるときのコツはありますか?
足を肩幅に開き、深呼吸してリラックスするとよいでしょう。
緊張していると、腟周りに力が入り、痛みの原因になります。
また、腟は背中側に向かって後傾しているため、肛門に向かって斜めに挿入すると腟壁との摩擦が少なくなり痛みを感じにくいです。
まとめ
タンポンをしたままトイレに行くときは、タンポンの紐を適切な方向におさえましょう。
もし、紐が汚れてしまった場合は、不衛生になるためタンポンを抜いてください。
「タンポンの紐をおさえるのが面倒」「汚れるたびに交換するのがもったいない」と思っている方は、月経カップの使用を検討してみてください。
月経カップは、取り出し用の棒(ステム)を含んだカップ全体を腟内に挿入するため、紐を気にせず排泄できます。
仮に汚れたとしても、洗ってそのまま同じカップを使用できるため、不要なコストがかかりにくいです。
murmoの月経カップは、初心者でも安心して使用できるように、LINEでのサポート体制が整っております。
排泄時にタンポンの紐が汚れてしまうことが気になる方は、月経カップを検討してみてはいかがでしょうか。
参考文献
[1]タンポンについて|一般社団法人 日本衛生材料工業連合会
[2]一般社団法人日本衛生材料工業連合会の作成した月経用(生理用)カップ自主基準について|厚生労働省