月経カップのステムが出る!そんな場合はどうすればいい?

月経カップは腟に入れるタイプの繰り返し使える生理用品です。腟内で経血を受けとめるため、ムレやニオイが感じにくくなったり、生理期間中でも温泉やサウナに入ることができること、長期間使えるので環境とお財布にやさしいなど、いくつものよいことがあります。そのため、最近では種類も増え、ドラッグストアなどでも市販されていたり、メディアで取り上げられるなど、以前よりも名前を耳にしたり、目にする機会も増えたのではないでしょうか?
それでも月経カップについては、よくわからない、試してみたいけれど踏み出せないでいる、というお話をよく伺います。
murmo online storeのブログでは、そんな月経カップが気になっているけれど踏み出せない方に向けて、月経カップについてのさまざまな情報を出していきますので、ぜひ気になった記事を読んでいただけるとうれしいです。
さて、今回は月経カップを入れてみたけど、底部の棒が身体の外に出てしまうというケースについて、どのような状況が考えられるか、どのような対処方法があるかなどをお伝えできればと思います。
月経カップの構造について
murmo(月経カップ)の構造や各部位の名前と役割はこちらです
カップ 経血を保持するカップ
空気穴 カップが真空になるのを防ぐ穴
リム(縁部) カップを腟内で開きやすくする、経血漏れを防ぐ、分厚いカップの縁
イージーライン カップの折りたたみ、着脱をサポートする溝
グリップ 着脱の際の滑り止めの凹凸部分
ステム 取り出し時に掴む底部の棒
ステムの役割
ステムは、月経カップの底部についている突起で、月経カップを腟から取り出すための補助になるものです。
ステムの形状
市販されている月経カップのステムの形状は、リング型、真っ直ぐの棒状、中心部に穴の空いた筒状、そもそもステム自体がないタイプなど、いくつものパターンがありますが、murmoの月経カップは、長めの棒で先端がしずく状になった形状を採用しています。
それには以下の理由があります。
・ステムの幅が狭いので、腟の入口にあたりにくい
・長めなので腟内で迷子になりにくい
・カップの中心部から出ているので、どの向きからでもさわりやすい
・しずく型なので、つかんだときに指にフィットしやすい
・グリップの凹凸がついているので指が滑りにくくつかみやすい
はじめて使う場合、リング型の方がつかみやすいのではと想像しがちですが、リング型の場合は、横幅が出てしまうので腟の入口で違和感を感じる場合があること、また、取り出し時にリングの穴がどちら側を向いているかわからずに難儀する場合があります。そのためmurmoでは、長めの棒状のタイプにしました。
ステムを引っ張っても大丈夫?
murmoの月経カップのステムは、ゆっくりであれば引っ張っていただいて大丈夫です。
引っ張るのは取り出しをするときになりますが、カップの底部を取り出すために、ゆっくりステムを引っ張るという使い方ができます。murmoの月経カップはイージーライン(溝)構造ですので、ステムを腟外に向かって引っ張ると、腟圧でイージーラインを起点にカップがすぼまり、取り出しやすくなります。
なお、カップの底部が体外に出てきたら、カップの底部をつかんで取り出してください。ステムを引っ張って最後まで引き抜こうとすると、強い力がかかったり、経血が飛び散ったり、こぼれてしまうので、お気をつけください。
なお、murmoの月経カップはステムをゆっくり引っ張っても大丈夫ですが、他社メーカーの月経カップでは、ステムを引っ張ることをNGとしている商品も多いので、他社製品をお使いの場合は、その取扱説明書(添付文書)に沿ってご使用ください。
月経カップのステムが出てしまう!そんな場合はどうすればいい?
月経カップを挿入したけれどステムが出てしまう。腟の長さなどは人によってさまざまなので、起こらないとも限りません。そういった場合の対処法をお伝えします。
・もう少し奥に入るか確認する
・違和感がない場合、そのままにする
・違和感がある場合、ステムを少し切る
・もう少し奥に入るか確認する
月経カップ全体が腟の入口側にある場合もあるので、もう少し奥に入れられるかゆっくり押して確認をしてみてください。月経カップが腟の入口側に下がっている場合、月経カップが外に出そうな違和感を感じることがあります。その状態で過ごすと、活動している最中にカップが外に出てきてしまう場合があるので、違和感が感じないくらいまで奥に入れてみてください。
・違和感がない場合、そのままにする
違和感や痛みなどがなければ、そのままお使いいただいて大丈夫です。
・違和感がある場合、ステムを少し切る
月経カップはきちんと装着されているけれど、ステムが長すぎて邪魔になるという場合は、少し短く、はさみや包丁などでカットしていただくことが可能です。
ただし、先端のしずく部分がなくなって掴みにくくなるなどのデメリットもありますので、どうしてもカットしたいという場合に限って行うようにしてください。
なお、シリコーン素材は切り傷ができるとその部分から裂けやすい、裂傷に弱い特性がありますので、月経カップのカップ部分をはさみや包丁で傷つけないようにご注意ください。
なお、月経カップの基本的な着脱方法については、以下のブログでご紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。
月経カップの使い方:折り方編
https://murmo.jp/blogs/blog1/016
月経カップの使い方:入れ方編
https://murmo.jp/blogs/blog1/017
月経カップの使い方:取り出し方編
https://murmo.jp/blogs/blog1/018
腟の形状やサイズや感じ方は人さまざまですので、ご自分に合った月経カップとの付き合い方を見つけてみてください。こちらでご紹介した方法以外にも、こうするとよかった!こんなコツがあるよ!など発見がありましたら、ぜひmurmoのInstagram(@ourmurmo)のDMか、LINE(https://lin.ee/vUwl6vs)のチャットにてご連絡いただけるとうれしいです。murmoの月経カップで生理の不快や我慢が減ることをねがっています。