フェムテックとフェムケアの違いは?商品やサービスをわかりやすく解説

フェムテックとフェムケアは、どちらも女性特有の悩みに寄り添う言葉として注目されています。
「何が違うんだろう?」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
同じように使われる場合もありますが、この記事では、解決を目指すアプローチの違いに分けて、それぞれの言葉が持つ意味合いや、具体的な商品やサービスを紹介します。
自分自身の心とからだのケアのために、より適した選択をするための一助となれば幸いです。

もくじフェムテックとフェムケアの違い
フェムテック・フェムケアがおすすめな人 女性の健康を支えるフェムテック商品・サービス例
毎日のケアに役立つフェムケア商品・サービス
フェムテック・フェムケアに関するよくある質問
まとめ |
フェムテックとフェムケアの違い
「フェムテック」と「フェムケア」は、どちらも女性の健康やライフスタイルを支える言葉ですが、意味や対象となる範囲に違いがあります。
くわしく見ていきましょう。
言葉の定義の違い
フェムテックとは、「Female(女性)」と「Technology(技術)」を掛け合わせた造語です。
月経や妊活、更年期など女性特有の健康課題をテクノロジーでサポートする製品やサービスを指します。
一方フェムケアは、「Female(女性)」と「ケア(Care)」を組み合わせた言葉です。
デリケートゾーンのケアやホルモンバランスの整え方など、日常的なセルフケアや意識づけを含む、より幅広い意味をもつ言葉として使われています。
つまり、フェムテックはフェムケアの一部であり、女性の心身のケア全般を意味する広い概念をもつのです。
商品・サービスの違い
フェムテックとフェムケアの商品・サービスには以下のような違いがあります。
用語 |
商品・サービス |
フェムテック |
・月経周期を記録して体調を予測するアプリ ・オンラインのピル処方サービス ・骨盤底筋を鍛える機器 |
フェムケア |
・デリケートゾーン専用のケアアイテム ・月経カップ ・吸水ショーツ ・骨盤底筋トレーニング ・ゆらぎ対策サプリ ・プレジャーアイテム |
たとえば、月経周期管理アプリのようなフェムテック製品と、デリケートゾーンケアアイテムのようなフェムケア製品を組み合わせることで、女性の健康課題の解決につなげられます。
ご自身のライフステージや悩みに合わせて、これらの製品やサービスを賢く選択していくことが大切です。
あわせて読みたい:月経カップってなに?構造や使い方、よくある質問など解説
フェムテック・フェムケアがおすすめな人
フェムテックとフェムケアは、すべての女性に役立つ考え方ですが、ライフスタイルや悩みによって、どちらがより適しているかが異なります。
⚪︎フェムテックがおすすめな人⚪︎
|
一方、フェムケアがおすすめな人は、以下のとおりです。
⚪︎フェムケアがおすすめな人⚪︎
|
どちらかを選ぶ必要はなく、からだを知る「フェムテック」、からだをいたわる「フェムケア」をバランスよく取り入れることで、自分に合った心地よいセルフケアができます。
まずはアプリで自分のからだを知りながら、徐々にケアアイテムを生活に取り入れていくという始め方もよいでしょう。
女性の健康を支えるフェムテック商品・サービス
フェムテックは、女性の健康課題をテクノロジーの力でサポートする新しいアプローチです。
ここでは、月経や妊活、更年期といったライフステージに応じて活用できる代表的なフェムテック商品・サービスを紹介します。
日々の体調管理やサポートを始めてみましょう。
月経管理・妊活サポートアプリ
月経管理アプリは、フェムテックのなかでもとくに多くの女性が活用しているサポート製品です。
月経周期の記録やPMSの症状、基礎体温、気分などを手軽に記録でき、自分の体調変化を客観的に把握できます。
また、妊活サポート機能を備えたアプリでは、排卵日の予測やパートナーとの共有機能、妊娠しやすい日の通知なども可能です。
自分の体調を見える化できるため、日々の記録をもとに医師への相談もしやすくなります。
ピルのオンライン診療・処方サービス
近年注目されているのが、ピルのオンライン診療・処方サービスです。
「ピル」と聞くと、避妊目的を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、ピルには女性の日常生活を快適にするための、以下のような効果が期待できます。
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生理痛の軽減
-
月経周期の安定
-
PMSの改善
スマートフォンやパソコンで医師の診察が受けられ、自身の症状に合わせて処方されたピルが自宅に配送されます。
忙しくて病院へ行く時間がない方や、婦人科への受診に抵抗のある方でも手軽に利用できる点がメリットです。
ただし、婦人科を訪れてくわしく医師の診察を受けてわかることもあるため、選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。
もし、生理痛、月経不順、PMSなど、月経に関する悩みを抱えているなら、我慢せずに婦人科の受診を検討してみてください。
毎日のケアに役立つフェムケア商品・サービス
フェムケア製品といっても特別なものではなく、毎日の生活に自然と取り入れられるのが魅力です。
ここでは、手軽に活用できるフェムケア商品・サービスをご紹介します。
エコフレンドリーなサニタリーアイテム
近年、環境にやさしく、くり返し使える以下のようなアイテムが注目されています。
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月経カップ
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布ナプキン
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吸水ショーツ
これらのアイテムは使い捨てのアイテムに比べ、長期的なコストパフォーマンスがよく、環境にもお財布にもやさしい選択肢です。
とくに月経カップは、デリケートゾーンのムレやにおいに悩んでいる方におすすめです。
腟に挿入して使用するため、生理中の不快感の軽減が期待できます。
はじめは使い方に慣れが必要ですが、murmoの月経カップは着脱しやすい設計になっており、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
女性にとって切り離せない生理期間をより快適に過ごすための選択肢として、ぜひ検討してみてください。
あわせて読みたい:月経カップのメリットとデメリット
デリケートゾーンソープ・保湿剤
デリケートゾーンはムレやすく皮膚も薄いため、専用のアイテムがおすすめです。
一般的なボディソープでは洗浄力が強く、腟周りの常在菌のバランスを乱して肌トラブルを引き起こす場合があると言われています。
デリケートゾーン専用のソープは、弱酸性で肌にやさしく、清潔さを保つようにつくられているものが多いです。
洗浄後には専用の保湿ローションやクリームでケアすることで、乾燥や摩擦による不快感を防げます。
とくに月経中や更年期など、ホルモンバランスが変化しやすい時期には、その悩みに着目してつくられたアイテムを使ったケアが快適さにつながるでしょう。
フェムテック・フェムケアに関するよくある質問
フェムテックやフェムケアに関する疑問をQ&A形式で解説します。
疑問を解消し、自分に合ったケアを始めましょう。
更年期におすすめのフェムケアはどんなものがありますか?
更年期は閉経にともなうホルモン変化によって、さまざまな心身の不調があらわれやすくなります。
そんなときこそ自身の悩みに合ったケアをすることが大切です。
⚪︎悩み⚪︎ |
⚪︎おすすめのフェムケア⚪︎ |
腟周りの乾燥 |
専用ソープ・保湿剤の使用 |
尿漏れ |
骨盤底筋トレーニング |
ゆらぎ |
ゆらぎに着目したサプリ |
冷え |
温活グッズの使用 |
また、更年期に特化したオンラインカウンセリングサービスといったフェムテックの活用もおすすめです。
変化が多い更年期だからこそ、フェムテックやフェムケアで自身の体調と向き合い、自身に合ったフェムケアを取り入れましょう。
フェムケアはどんなメリットがありますか?
フェムケアのメリットは、自分の心とからだをやさしく労わる習慣が身につくことです。
たとえば、デリケートゾーンに使用するソープを専用のものにすることで、不快感などを和らげることが期待できます。
また、毎日のケアを通じて自分の体調や感情のゆらぎに敏感になれるため、早めの対処がしやすくなるのもポイントです。
フェムケアは、年齢やライフステージに関係なく手軽に始められ、続けやすいセルフケアです。
日常生活に無理なく取り入れられることから試してみましょう。
あわせて読みたい:フェムケアはなぜ必要?注目される3つの理由とメリットを紹介!
フェムテックとフェムケア、どちらを選べばいいですか?
フェムテックとフェムケアは、目的やライフスタイルによって使い分けるのがおすすめです。
効率的に体調管理したい、月経や妊活の記録をアプリでおこないたい人にはフェムテックが向いています。
一方、肌トラブルやゆらぎなど、日々の不調にセルフケアで寄り添いたい人にはフェムケアがおすすめです。
どちらか一方を選ぶ必要はありません。
自分に合う方法を組み合わせて、無理なく日常に取り入れましょう。
何歳からフェムテックやフェムケアを始めればいいですか?
フェムテックやフェムケアには、何歳から始めるべきかといった決まりはありません。
月経が始まる思春期から、妊活、妊娠、更年期、老年期に至るまで、すべてのライフステージで役立ちます。
たとえば、中高生は月経管理アプリやデリケートゾーンのケアからスタートできます。
20代〜30代は妊活サポートやホルモンバランスの整え方、更年期世代は保湿や温活といった形で、からだ変化に合わせてケアを選択しましょう。
フェムテックやフェムケアは、気になったときが始めどきです。
自分のからだと丁寧に向き合う習慣を、今から始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
フェムテックとフェムケアは、どちらも女性の健康を支える大切なアプローチです。
テクノロジーでからだの状態を見える化できるフェムテックと、日常のなかで自分をいたわるフェムケアは、目的やライフスタイルによって選択するのがポイントです。
また、両方をうまく組み合わせることで、変化に早く気づいて対処できるようになるなど、自分のからだと上手につき合うきっかけなるかもしれません。その積み重ねが快適で前向きな毎日につながっていくのではないでしょうか。
フェムテックやフェムケアの導入に、年齢や時期は関係ありません。
気になった今こそ、自分のからだと向きあってみてはいかがでしょうか。