月経カップの使い方:どこまで入れればいいの?
月経カップは腟に入れるタイプの繰り返し使える生理用品です。腟内で経血を受けとめるため、ムレやニオイが感じにくくなったり、生理期間中でも温泉やサウナに入ることができること、長期間使えるので環境とお財布にやさしいなど、いくつものよいことがあります。そのため、最近では種類も増え、ドラッグストアなどでも市販されていたり、メディアで取り上げられるなど、以前よりも名前を耳にしたり、目にする機会も増えたのではないでしょうか?
それでも月経カップについては、よくわからない、試してみたいけれど踏み出せないでいる、というお話をよく伺います。murmo online storeのブログでは、そんな月経カップが気になっているけれど踏み出せない方に向けて、月経カップについてのさまざまな情報を出していきますので、ぜひ気になった記事を読んでいただけるとうれしいです。
さて、今回は月経カップの使い方の中でも、入れ方に関する「月経カップはどこまで入れればいいの?」というご質問についてです。
月経カップの一連の入れ方〜取り出し方については、以下のブログで解説していますので、ぜひそちらをご覧ください。
参考記事:月経カップの使い方
月経カップが腟に入った!どこまで入れたらいいの?
正直に申し上げると、人によって異なります。
それは腟の長さなどサイズや形状は個人差があるからです。
ただし、おおよその目安がありますので、今回は目安やそのときの感覚などについて、お伝えさせていただければと思います。回数を重ねて慣れてしまえば、自分の身体に合った入れ方や位置がわかるし、迷うことはなくなることがほとんどですのでご安心ください。
月経カップの装着完了目安
目安1:踏ん張っても月経カップが外に出てこない、出そうな感覚がない
目安2:月経カップが入っている感覚を感じない状態
目安3:ステム(底部の棒)まで全て腟内入った状態
目安4:月経カップをゆっくり奥まで押して、これ以上奥に行かない状態
目安1:踏ん張っても月経カップが外に出てこない、出そうな感覚がない
ひとまず装着できたと思われたタイミングで、ふん!と排便をするときのように踏ん張ってみてください。そうしたときに、月経カップが少し外にでてしまいそう、または出てきてしまった場合は、その後活動中に月経カップが外に出てしまう可能性があるので、もう少し奥まで入れるように月経カップを押し入れてください。
目安2:月経カップが入っている感覚がない状態
腟内に異物が入っている感覚がないエリアに到達すると、月経カップが入っている違和感を感じないことが多いですので、無感覚状態になっているか確認してみてください。ただし、初めて入れる場合などはしばらく違和感を感じることもあり、さらに腟の狭さは個人差があるので多少圧迫されている感覚が続く場合もないとは言い切れませんので、あくまで参考としていただければと思います。なお、murmoの月経カップは細みの形状ですので、大きくて分厚い月経カップよりも違和感を感じにくい特徴があります。
目安3:ステム(底部の棒)まで全て腟内入った状態
月経カップを開かせた後、ステムの棒もすべて腟内に入った状態だと、月経カップが奥まで入っている状態になります。そうなると、腟の入口に月経カップの底部やステムが当たって気になるという状況も無くなりやすく、かつ、月経カップも奥に入っているので入っている違和感を感じにくい状態になりやすいです。
murmoの月経カップは少し長め仕様ですので、腟の長さが短い方や子宮口が浅い方の場合は、ステムが若干出てしまう場合もあると思います。その場合でも、目安1のふんばりを試していただいて、外に出そうな感覚がなければ大丈夫だと考えられます。
目安4:月経カップをゆっくり奥まで押して、これ以上奥に行かない状態
これ以上奥に行かないなという状態で、月経カップが全て入っていれば大丈夫だと考えられます。なお、入れる際は、腟周りに力を入れずリラックスした状態で挿入してください。緊張して腟周りに力が入っていると、腟まわりの圧で月経カップが押し返されてしまい、奥に入るのを防がれてしまいます。
また、人によっては、月経カップを入れた後、ステムを下に引っ張って腟の入口にフィットさせる方がよいという方もいらっしゃいます。奥まで入れる方法、入口にフィットさせる方法どちらでも、経血を溜められていれば問題ありません。ご自分に合った位置ややり方を見つけていただければと思います。
今回は月経カップの入れ方に関するご質問「どこまで入れればいいのか?」について、4つの目安をご紹介しました。身体のサイズや形状、感覚は個人差がありますので、ご紹介した目安を参考に、ご自分に合った位置を見つけていただければと思います。