わたしの生理

生理の状況や感じ方は、人それぞれ。表に出てきづらいデリケートでプライベートなことだからこそ、ひとりひとりの生理の経験、心の声に耳を傾けることで、自分を大切にするきっかけに。生理を通して半生を綴るインタビュー。

わたしの生理 Vol.046 - 双子の姉より早く来た生理 “大人”になりたくなくて 誰にも知られたくなかった

みちか 24歳 大学院生

初経:小学5年生(11歳)

現在の平均生理日数:4日(低容量ピル服用中)

現在の平均生理周期:28日(低容量ピル服用中)

現在使っているサニタリーグッズ:使い捨てナプキン、吸水ショーツ


生理はどんな日ですか?

今は、いつもと変わらない日


生理と聞いて浮かぶイメージは?

憂鬱


これから生理を軸にご自身の半生をふりかえっていきたいと思います。はじめての生理はいつでしたか?どんなはじまりでしたか?

初経は11歳、小学5年生のときです。私は一卵性双生児で、双子の姉がいますが、その姉よりも先に生理が来ました。生理自体が嫌でしたが、姉より早く生理がきたことも本当に残念でした。

初経が来たのは、運悪く、親戚の集まりの場でした。たまたまトイレに行ったときに気づいて、「やばい」と思い、母にこっそり伝えました。
そのとき、母はナプキンを持っておらず、「叔母に生理が来たことを言って、ナプキンをもらってきなさい」と言われました。それはどうしても嫌だったので「お母さんに生理が来たって言ってもらってきてほしい」とお願いしました。とにかく、周りの人たちに生理が来たことを知られたくなかったんです。

母からお赤飯を炊く話も出ましたが、私は断固拒否しました。生理が来たことを、何かの節目のように扱われること自体が嫌でした。

当時は「大人になりたくない」という気持ちがとても強くありました。生理が来ると、「大人になったね」と言われてしまう。そのことが、どうしても受け入れられなかったんだと思います。

また、生理が来ることで、性的な対象として見られるようになるのではないか、という不安もありました。セクハラをされるようになるかもとか、そういった嫌悪感がありました。

初経のあと、次に生理が来たのは3〜4か月後でした。その間に、双子の姉にも生理が来たので、生理のことを前よりも受け入れられるようになりました。


小学生の頃:生理をめぐる空気と、双子間の違い

経血量や生理痛の重さについては、双子の姉と大きな差はなかったと思います。どちらかがナプキンのサイズを変えないといけないくらい極端に量が違うとか、生理痛が激しいことなどはなく、体の反応はかなり近かった印象です。

ただ、姉は私のように、自分の生理のことを「人に知られたくない」「話題にされたくない」という感じではありませんでした。姉は性格的に細かいことをあまり気にしないタイプで、生理のことも比較的無頓着でした。

小学生の頃の生理で覚えていることがひとつあります。小学校での「生理」の存在についてです。

当時、小学校4年生くらいから、早い子には生理が来ていました。ナプキンを入れたポーチを持ってトイレに行く女子が、男子からからかわれている場面を見かけました。女子の間でも「あの子、生理が来ているらしいよ」とひそひそ話されることがありました。

そうした空気の中で、生理は「歓迎されるものではない」「知られたら嫌なもの」という印象が、より強くなっていった気がします。


中学生の頃:部活と、生理との付き合い方

中学では部活でバスケットボールをしていました。激しく動き、たくさん汗をかくスポーツなので、生理のときは大変でした。そのなかでも衝撃的だった出来事があります。

夏場の試合中、大量に汗をかいて、経血と汗を吸い込んで重くなったナプキンがショーツからずり落ちて、床に落ちてしまったことがあります。すぐ拾ってダッシュでコート脇のベンチに置いてあった自分の荷物の中に隠し、そのまま試合に戻りました。あれは本当に焦りました。

あと、部活の顧問の先生に、生理だと勝手に決めつけられたこともありました。実際そのとき生理ではなかったのですが、先生から見て、私の動きが悪かったようで、「生理は仕方ないんだから、それくらい我慢してちゃんとやれ」というようなことを言われたんです。当時は深く考えませんでしたが、今振り返ると違和感の残る出来事です。

タンポンの存在を知ったのもこの頃でしたが、怖さが勝って、使うことはありませんでした。

この頃から、腰の重さや痛みを感じるようになりました。姉も同じように「最近腰が痛いよね」と話していたので、体質的な部分はやはり似ていたのかもしれません。


高校生の頃:急に重くなった生理と、忘れられない光景

高校では弓道部に入りました。立っている時間が長い競技だったこともあってか、身体の変化か、この頃から生理痛が重くなりました。

歩くのもつらいくらいお腹が痛くなることもあって、この頃から、市販の痛み止めを飲んで対処するようになりました。

高校時代、強く印象に残っている学校での出来事があります。部活の時間中に、サッカー部の男子生徒たちが、女子トイレに捨てられていた使用済みナプキンを持ち出し、わ〜!と騒いでいた場面を目撃しました。「最悪...!」と思ったと同時に、「生理のことをよく知らないから、こういう反応になるんだろうな」と感じたことを覚えています。生理についての距離感や無理解を、はっきりと突きつけられた出来事でした。


大学・大学院生の頃:大学生になってからの変化

高校卒業後は、大学に進学しました。国際学部で、大きな範囲で社会や人のことを考える分野を学んでいました。

大学生になってからの生理は、PMSの症状がはっきり出るようになりました。イライラしたり、意味もなく涙が出たりすることが増え、特に夜の気分の落ち込みがきつかったです。「これはホルモンの影響だな」と自分でも分かってはいましたが、どうにもならない感じがありました。

そんなあるとき、「ピルでも飲もうかな」と軽く家族に言ったんです。すると家族から、「飲んだ方がいいよ!」と強く勧められて、低容量ピルを飲み始めました。ずっと家族と同居していたので、それまで家族が私のPMSの症状を受け止めてくれていたのだと思います。

ピルを飲み始めてからは、生理がかなり楽になりました。飲み始めの4日くらいの副作用はありましたが、その後は落ち着き、困っていたPMSの症状も軽減し、かつ経血量も減ったりと、周りの友達にオススメしているくらい、私には合っていました。

大学卒業後、1年のフリーター期間を経て、大学院に進学しました。現在は、人類学・文化人類学の分野で、人や社会、ジェンダーに関わるテーマを研究しています。


生理をふりかえって、いま何を思いますか?

生理と聞いて浮かぶイメージは、今でも「憂鬱」です。

ただ、以前のような強い拒否感や不安は、少しずつ減ってきました。生理は特別な日ではなく、ただの一日。今はそんなふうに捉えています。


 

注釈:「わたしの生理」では、いろんな世代・環境の方が、生理とどのように向き合って暮らしてきたのか記録し共有することで、隠されがちな生理を考えて話すきっかけにしたいと取り組んでいます。特定の商品やサービスまたは対処法を推奨するものではありません。掲載されている内容はその方個人の体験ですので、気になる症状がある際はご自身で医療機関にご相談ください。

 


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