わたしの生理 Vol.040 - 重たい日々が、軽くなる ピルと月経カップが変えた 生理との距離
A.Wさん 23歳 大学院生
初経:中学1年生(12〜13歳)
現在の平均生理日数:5日間(ピル服用中)
現在の平均生理周期:28日(ピル服用中)
現在使っているサニタリーグッズ:月経カップ(murmo)、ナプキン
- 生理はどんな日ですか?
うれしい日ではない。けど、ちょっと安心する日。
- 生理と聞いて浮かぶイメージは?
重たいイメージ
- ここから、生理を軸にご自身の半生をふりかえっていきたいと思います。初経はいつですか?どんな風に覚えていますか?
中学1年生ぐらいの時でした 。下着に赤い血がついているのを見て、「あ、これが生理だなって思った」のが初めての生理です 。小学生の時からすでに生理が始まっている友達がいたので、自分にも来たんだと、少し安心した記憶があります 。
気づいたのは自宅にいる時でした 。母に恥ずかしながらも伝えたところ「みんな来るものだから大丈夫だよ」と言ってくれたのを覚えています 。
しばらくは、ナプキン一択でした 。慣れるまでは、下着の上に付けていることにすごく違和感があり 、ずっと足を閉じているように意識していました。なんだか居心地が悪く、変な感じがしたのが印象的です 。
- 部活動はやっていましたか?
中学では弓道部に所属していました 。弓道の道着はゆるいものを巻いているだけなので、生理中は心許なくて、ナプキンを付けているショーツの上から黒いパンツやジャージなどを履き、体を動かしてもナプキンがずれないように固定することを意識していました。
- 生理痛などはありましたか?
生理痛は、最初の頃はあまりなかったと思います。気分が落ちるなどのメンタルへの影響も特になかったです 。ただ、ニキビがすごく増えて、本当に嫌でした。ホルモンバランスの影響を受けていたんだと思います。生理痛を感じ始めたのは、中学3年生から高校生になる頃からだったと思います 。この頃から、生理中にお腹が痛いときは薬を飲むようになりました。
- 中学校を卒業してからはどんな変化がありましたか?
中高一貫校に通っていたので、そのまま高校に進学しました。女子校だったので生理のことを話す子も多く 、生理中であることを知られるのが恥ずかしいとか、からかわれるということはなく、恵まれていたと思います 。
ただ私は経血の量が多い方だったようで 、普通のナプキンだと漏れてしまうことがありました。学校の椅子や制服に血がついてしまい、どうしようと思ったことが何回かありました。制服のスカートは薄い色だったため、経血のシミが目立ちやすく、すぐにジャージに着替えたりと対処していました。
生理のことを気軽に話す友達は多かったけど、私はあまり人に言いたくないタイプだったので、漏れてしまった時も友達に隠してこっそりトイレに行っていました 。家でも、姉と母ともに生理の話をしないタイプだったこともあり、「生理は公にするものではない」というイメージがありました。また、漏れると恥ずかしいという気持ちが大きく 、なるべく隠していた方が、万が一漏れてもバレるリスクが減って安心だと思っていました 。
高校2年生で歌(ゴスペル)の活動を始めて、今も続けているのですが 、この頃からタンポンをよく使うようになりました。衣装が汚れたり、漏れたりするのが本当に心配だったので 、漏れを防ぎ、ナプキンを交換する頻度を少なくしたいと思ったんです 。タンポンは、漏れの心配が少ないことと 、長時間交換しなくても大丈夫という点が、衣装を着る上でとても助けになりました 。
- タンポンは高校2年生のときに初めて使ったんですか?
その前にも一度使ったことがあります。中学生のときだったと思うのですが、友達との予定で、ナプキンで漏れる失敗を絶対にしたくない日だったので、タンポンに挑戦しました。そのときは無事に凌げたのですが、少し難易度が高かったので、その後しばらくはナプキンに戻っていました。
- その後の人生と生理に変化はありましたか?
大学に進学し、政治学を専攻しました 。当時、一番驚いたことは、トイレの個室にナプキンを配布する機械が設置されていたことです 。機械に投影されている広告を見るとナプキンがもらえるという仕組みで 、突然生理が来ても「あのお手洗いにはナプキンが置いてある」という安心感があり、ありがたかったです 。実家暮らしだったので、生理用品は家族が購入したものを使っていました 。
その他の変化といえば、生理が始まるとお腹が重くなる感覚がより増していき 、生理2日目や3日目は痛み止めを飲むことが多くなったことです。
そして、ニキビもずっと治らず、苦しんでいました。どうにかしたいと思い、皮膚科を受診したものの、処方された薬は今あるニキビには効果があっても、どんどん新しいニキビができてしまい根本的な治療にはなりませんでした。
生理痛が重いこと、いつ生理が来るか分からない不安 、そしてこのニキビの悩みがきっかけとなり 、大学3年生の時にピルを飲み始めました 。婦人科を受診して、ピルを処方してもらったんです。ピルの副作用もなく、一種類目でうまくいきました 。ピルを飲み始めてからは、ニキビも落ち着き 、生理痛も少なくなったといううれしい変化がありました 。
- 婦人科の受診は初めてでしたか?
それまで生理痛や経血量に悩んでいても、婦人科を受診するという選択肢は持っていませんでした 。低用量ピルやPMSといった知識がなく 、病院に行ったら軽くなるということも知らなかったため 、家族にも相談せず「そういうものだ」と比較的一人で受け入れて、耐えるという状態でした 。
大学3年生で飲み始めたピルは、今も継続しています。ピルといえば、海外でピルを入手したこともあります。
- 海外でも生活されていたんですか?
大学3年生の夏から10ヶ月間、スペインのバルセロナに大学のプログラムで交換留学をしていました 。
渡航前からピルを飲んでいたので、留学中もピルを継続していました。スペインでは処方箋なしで薬局でピルが手に入るため、現地の病院に行くこともなく、日本で使っていたものの成分を薬局で伝えて、同じ分量のものを毎月購入していました 。体にも異変はありませんでした。
- 生理用品は現地で調達しましたか?
いいえ、日本からナプキンを大量に持っていったので現地調達はしませんでした。生理用品については、現地のものが信頼できるか分からなかったので、10ヶ月分をジップロックに入れてたくさん持っていき 、現地ではナプキンだけで生活していました 。
- Toyo-MeWプロジェクトとmurmoのプロジェクトに参加してくださいましたね
帰国後、大学4年生の頃に東洋大学の友人の紹介で、murmoの月経カップのモニターに参加しました 。彼女とは留学プログラムで出会いました。専門分野は違いますが、高めあえる仲間としてとても尊敬しています。そんな中で彼女の生理や女性の問題に関するプロジェクトの話を聞き、ぜひ協力したいと思ったためモニターに応募させていただきました 。
初めて月経カップを使ってみて、「こんなに楽なのに、エコだ」 とまず思いました 。タンポンも使えるけれど捨てる必要があるし、ナプキンもそうです 。使ってみて「どうして全然広まってないんだろう」 と感じたのが率直な感想です 。
月経カップの存在自体は、インターネットや友人からの情報で知っていましたが 、実物を見たのも、実際に試してみたのも今回のモニターが初めてでした 。知ってはいても、なんとなくタンポンみたいにポンと買ってみるという感覚ではなかったですね 。
ピルのおかげで生理は安定し、今は主に月経カップとナプキンを併用して快適に過ごしています 。
- 生理をふりかえって、いま何を思いますか?
ピルを飲んでみたり、タンポンや月経カップを使ってみたりと、色々な経験をして、今やっと生理というものとネガティブな感情を持たずに付き合えているなと思っています 。
もし昔に戻れるなら、もっと早く「ピルを飲んだ方がいいよ」「月経カップという素敵なものがあるよ」と教えてあげたいと思いました 。
私もその時に知っていれば、もっと早く快適な選択肢を試していたかもしれないし、悩みを打ち明けることができていたかもしれません 。だからこそ、今、生理のことで悩んでいる若い子たちも含め、もっとみんながこういう情報にアクセスできるようになったらいいなと、振り返って強く思いました 。
注釈:「わたしの生理」では、いろんな世代・環境の方が、生理とどのように向き合って暮らしてきたのか記録し共有することで、隠されがちな生理を考えて話すきっかけにしたいと取り組んでいます。特定の商品やサービスまたは対処法を推奨するものではありません。掲載されている内容はその方個人の体験ですので、気になる症状がある際はご自身で医療機関にご相談ください。
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