わたしの生理

生理の状況や感じ方は、人それぞれ。表に出てきづらいデリケートでプライベートなことだからこそ、ひとりひとりの生理の経験、心の声に耳を傾けることで、自分を大切にするきっかけに。生理を通して半生を綴るインタビュー。

Vol.024 - 生理は身体のサイン 運動、食事、働き方 リズムにあらわれる

marin 27歳 フリーランス  

初経:中学2年生(14歳)

現在の平均生理日数:6日

現在の平均生理周期:28日

現在使っているサニタリーグッズ:オーガニックコットンナプキン


- 生理はどんな日?

デトックスする日


- 生理と聞いて浮かぶイメージは?

リセット


- ここから、生理を軸にご自身の半生をふりかえっていきたいと思います。初経はいつですか?どんな風に覚えていますか?

初経は中学2年生頃で、家族に赤飯でお祝いしてもらった記憶があります。当時は生理のことをよく理解していなかったのですが、すでに生理がきている友達も多かったので、「わたしにもきたんだ」と思いました。また、親に「おめでとう」と言われたことで、生理はいいことだと受け止めました。

当時の生理で他に覚えていることはありません。生理痛もないし、経血量も少なく、周期も安定していたし、陸上部だったのですが部活に支障が出たこともなかったので、自分にとって「つらいもの」という感覚もありませんでした。

友達の中には、生理で部活や体育を休む子もいたし、生理が重い子の話も聞いて介抱することもあったので、わたしは生理が軽い方だと自覚していました。生理で苦しんでいる友達の介抱をするときに「生理って本当につらいよね」と寄り添っていたものの、本当の意味ではそのつらさを理解できてなかったと思います。


-高校生になって変化はありましたか?

高校に入って、生理周期が大きく乱れるようになりました。じょじょに遅れていくこともあったし、2、3ヶ月こなかったこともあります。中学と変わらず陸上部に所属したのですが、高校の練習がハードだったことが影響していると思います。わたしの種目は短距離走だったのですが、部内の長距離走の子たちは生理が来なくなるケースが多かったこともあり、生理が遅れたり来なくなることを特別なこととは思っていませんでした。生理周期が乱れていることは認知しているけど、それで困ることもなかったので、対処することはなかったですね。

高校2年生のときにインターハイを目指して追い込んだときがあって、1、2週間で体重を数kg落としました。その後の生理周期は大幅に乱れました。

当時の生理に関する悩みがふたつあって、どちらも部活での運動に絡むものです。ひとつめは大会のときの生理用品問題で、上の大会に行けばいくほど、ユニフォームがビキニみたいに布面積が少なくなっていくので。ナプキンだとユニフォームからはみ出て見えてしまうのが嫌でした。そのため大会のときだけはタンポンを使ったりしていました。

ふたつめは、夏場のムレです。わたしはとにかく汗かきだったので、汗と経血でナプキンがすごく濡れて嫌でした。休憩時にナプキンを替えるようにはしていたのですが、それでも追いつかず気持ち悪かったです。

そもそもわたしは面倒くさがりなので、本当は頻繁に生理用品を替えたくないんです。なので日中も夜用ナプキンをつけて、取り替え頻度を減らしていました。そのことに気づいた母親から「衛生的によくないからナプキンはこまめに替えなさい」と言われたこともあります。

あと、上京して一人暮らしをしていた姉の話なのですが、姉は生理が重いタイプで、生理痛がひどくて新宿駅で倒れたという事件もありました。姉妹でもこんなにちがうんだと思った記憶があります。



-高校を卒業してからの変化はありましたか?

高校を卒業して地元の短大に進学しました。激しい運動をしなくなったからか、生理の乱れが整いました。

短大を卒業後、就職で上京しました。映像制作会社でADとして勤務していました。とにかく忙しかったので、生理や自分の身体のことは一切覚えていないんです。

新卒で就職した会社に1年間勤めた後、イベント関連の会社に転職しました。イベントの企画・運営・人材派遣などを行う会社で、人材管理の業務を担当していました。このときの生理の記憶もとりわけないです。つらかったことも、調子が狂うこともなかったんだと思います。

イベント関連の会社を退職後は、フリーランスとしての働き方に少しずつシフトしていきました。この頃から働き方が大きく変わり、生理周期が乱れることも増えていきました。仕事が立て込んで寝不足が続いたり、休みなく働いていた時期があり、その影響が身体に出ていたのだと思います。

あと、コロナ禍で自宅勤務が増えた時に、2週間限定で激しめの食事制限のダイエットをしたことがあるのですが、そのときも顕著に生理が遅れましたね。約8kg体重が落ちたものの、食事制限を辞めたらすぐに元の体重に戻り、体重が落ちた後の生理が遅れて、体重が戻ってから再び安定した周期に落ち着くようになったので、体重は生理に影響するんだなと思いました。

もうひとつ、生理のことで言えば、生理中に下半身が気持ち悪くなる現象がありましたね。2ヶ月に一回の頻度で、歩いたり動いてたりしないとソワソワして、なんとも言えない気持ち悪さで...病院に行かなかったので原因はわからないのですが、どろっとした塊の経血が出るときに起きた気がします。いつの間にかこの気持ち悪さは起きなくなりました。

今もフリーランスとしていくつかの仕事を掛け持ちしているのですが、生理周期は28日で安定しています。オーガニックやエシカルなアイテムを取り扱う店舗での仕事をしていることもあり、そういったものを自分にも取り入れていくようになったし、以前よりも健康に関する知識が増えて、身体を大切にするようになりました。
生理用品では、オーガニックコットンのナプキンを使うようになって今に至ります。


-生理をふりかえって、いま何を思いますか?

生理に限らず広い視点を持って、自分の体調を労わることをもっとしてくればよかったと思うし、これからはしていきたいです。

生理の知識が増えて、生理が自分の心や体調すべてに繋がっていることに気づきました。生理は毎月定期的に訪れるわかりやすい指標となるので、生理を心身の調子のサインとしてちゃんと拾っていくことで、これからは身体や生理と向き合っていきたいと思います。



注釈:「わたしの生理」では、いろんな世代・環境の方が、生理とどのように向き合って暮らしてきたのか記録し共有することで、隠されがちな生理を考えて話すきっかけにしたいと取り組んでいます。特定の商品やサービスまたは対処法を推奨するものではありません。掲載されている内容はその方個人の体験ですので、気になる症状がある際はご自身で医療機関にご相談ください。

 


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