わたしの生理

生理の状況や感じ方は、人それぞれ。表に出てきづらいデリケートでプライベートなことだからこそ、ひとりひとりの生理の経験、心の声に耳を傾けることで、自分を大切にするきっかけに。生理を通して半生を綴るインタビュー。

Vol.005 - 生活改善で生理も変化 インド暮らしの経験からアーユルヴェーダを活用

K.K 30歳 栄養士
初経:小学校5年生のとき 
現在の平均生理日数:6日 
現在の平均生理周期:25日
現在使っている生理用品:オーガニックコットンナプキン


- 生理はどんな日ですか?


憂鬱な日。
でも今は上手に付き合えるようになってきたから憂鬱でもないけど、運動とかの行動に制限をかけようとするから少し我慢しないといけない日。


- 生理と聞いて浮かぶイメージは?

痛い。


- ここから、生理を軸にご自身の半生をふりかえっていきたいと思います。初経はいつですか?どんな風に覚えていますか?

小学校5年生のときです。友達よりも早かったから恥ずかしかったです。お母さんは喜んで赤飯を炊いてくれたんですけど、わけがわからなかったですね。 友達には話せなかったです。具合が悪い理由もわからなかったし。
生理だとプールに入れないっていうことが、初経前の友達や男の子は理解してないし、 プールを見学することが恥ずかしかったですね。最初はそうでした。
でも、小6になると、プールのときに具合が悪いと見学する生徒がだんだん何人か現れて、仲間ができた感じになりました。プールの見学中に見学友達同士で「うん、始まった」「痛いよね」みたいな感じで、直接的には言ってないけどほのめかすみたいな。


-中学生以降、何か変化はありましたか?

中学生の間は生理痛があったけど、それは「私の身体が弱いから」「自分の気の持ちようなんじゃないか」「自分の気分が落ちてるから痛みが増してるのかな」という考えになって、気にしないように!って我慢してました。痛みを改善しようとも、親に相談しようとも思わなくて。

中学1〜3年まで親の転勤でインドで暮らしていたんです。当時インドには日本みたいな質のいいナプキンがなくて、そこでムレや肌トラブルがあったりして、わざわざ日本のナプキンを一時帰国のときに大量に買ってそれをインドで使っていました。今から6、7年前位ですが、インドの生理用品は質の良いオーガニックなものとかなかったですね。
そう、中学生の時は、もうずっと我慢で乗り切ってました。まだまだ我慢できてたんですね。

それで、日本に帰って高校生になって、授業中うずくまるほど痛みが我慢できなくなって、保健室に行っていました。生理の度に保健室に行ってることで自分の生理がひどくなっていることに気づきましたね。
それで産婦人科にはじめて受診しました。でも異常なしという診断で、いわゆる市販の痛み止めを自分で飲むようになりました。それからは、学校のテストや、当時習っていた空手の試合のときに生理が重なると最悪だけど、痛み止めの薬は欠かさず服用という状態でした。

大学1年生になって、ピルに切り替えようとしたんです。でも副作用が強くて、また痛み止めに戻しました。吐き気や頭痛が生理痛よりも辛くてやめようと。ピルを処方してくれたお医者さんに相談することもせず、自己判断でやめて、別のものを試そうとか相談しようとかそういう気持ちはなかったです。
でも行っていた大学が栄養学科だったので、その中で自分の栄養のことも振り返る機会もあり、生理のことも知るうちに、大切なのは生活習慣だと思いました。

大学生の時に付き合っていた人と、結婚したい、子どもがほしいって思った時があって、そのときに薬を飲むのはやめようと自ら思い立ち、市販の痛み止めの薬を減らしていきました。誰かに何かアドバイスを受けたわけではないのですが、自分の生活習慣だけで改善させようって思って、身体を冷やさないようにしたり、お酒飲まないようにしたり、市販の漢方買ってみたりってやってみたけど、ちょっと無理がありました。 今思えば、もうちょっとお医者さんに頼ればよかったです。
なかなかお医者さんに頼れなかったのは、当時は婦人科は気軽に行くところじゃないって思ってたし、かかりつけってどうやってつくるの?って思ってたからです。なぜか親にも相談せず自分で解決しようとしてました。


-その後、大人になってからはどうなりましたか?

社会人になって、社会人一年目で生理痛がひどい日は仕事休まないと無理というほどの体調になって、職場に迷惑をかけることが心苦しすぎて、本気で改善しなきゃって思いました。大学生のときよりも、社会に迷惑かけたくない!って気持ちが生まれて根本的に直したいと思ったんです。ちなみに会社には生理休暇はなくて、「生理痛でしんどいです」って言えば、有給を使って休める感じでした。でも有給は取れるけど、自分自身がどうしても周りに迷惑かけてるって思っちゃって心苦しかったです。私は栄養士なんですが、仕事先で栄養士が自分一人という環境で、休んだら代わりの栄養士がちゃんとくるのに、社会人一年目のときは全部自分がやらなきゃ!って思ってました。

それで体質改善をしなきゃと思って、アーユルヴェーダの本を読みまくりました。中学生のときにインドで暮らした経験があるので、アーユルヴェーダに興味があったんだと思います。本で知った内容を自分の生活習慣に取り入れました。すぐに効果はないんですけど、生理関係なく心地よかったので、毎日続けてみようって始めました。
具体的には、毎朝白湯を飲むこと、舌の掃除をすること、ごま油でうがいをする、たまに水で鼻うがいをする、あたりです。アーユルヴェーダはインドでは医療なんですよね。その病院もあるくらいで。大人になってから、そういえばアーユルヴェーダってインドであったなと思って本を読み込んで、自分にできるものだけ取り入れました。

今も痛み止めを飲まないといられないときもあるんですけど、頻度が減りました。あとこれは加齢の変化かもしれないですが、28歳以降はお腹よりも腰の痛みの方が出てきましたね。痛みって変わるんだと思いました。あとは、経血量は減った気がします。ちなみに、痛みが激しさで経血の色が違っていて、痛みが激しい時は黒に近い感じ、痛みがないときは鮮やかな明るい血の色でサラサラしてる感じです。でも生理周期はずっと変わらず規則正しく25日でくるし、生理期間も6日でずっと変わらないです。


-生理をふりかえってどう思いますか?

かかりつけの婦人科を見つけるとか、親に相談するとか誰かの力を借りることをしなかったけど、自分なりに模索して改善してきたんだなって思いました。誰かに相談するのは恥ずかしいって思って自分でどうにかしようって思ってやってきたんですけど、もっと誰かに相談すれば早く楽になってたかもしれないとも思う。でも自分で模索した結果、生理がきっかけでアーユルヴェーダを取り入れた生活習慣ができたかなって思います。



コメントする

コメントは表示される前に承認される必要があります。

このサイトはhCaptchaによって保護されており、hCaptchaプライバシーポリシーおよび利用規約が適用されます。


murmoの月経カップ

商品情報はこちら
Click