月経カップのサイズ選びの実際!初めて使う方におすすめの特徴2つ

「月経カップにはどんなサイズがあるの?」
「自分に合うカップのサイズがわからない」

月経カップを選ぶときに、さまざまなサイズを前にしてこのように悩む方もいらっしゃるはずです。とくに初めて使うときは、選択肢が多くて戸惑ってしまいますよね。

この記事では、月経カップのサイズを選ぶ基準や、初心者の方におすすめの特徴をmurmo独自の知見でわかりやすく解説します。
月経カップに興味はあるけれどサイズ選びに自信がない方は、ぜひ参考にしてください。

初めての月経カップはサイズが最優先ではない可能性|murmoの調査結果から解説

初めて月経カップを選ぶ際、多くの方が「自分に合うサイズ」に注目しがちですが、実はそれが最優先ではない可能性があります。

というのも、murmoの開発段階におけるモニター調査の結果、従来のサイズ選びの基準とされている「出血量」や「出産の有無」だけでは、自分に最適なカップを見つけるのは難しいという結論に至りました。

以下は、従来のサイズ選びの基準とそれに対するmurmoの独自調査をまとめたものです。

一般的なサイズ選びの基準 murmoの調査
経産婦は大きめのサイズがよい 経産婦でも大きいサイズが入らない場合がある
経血量が多い人は大きめのサイズがよい 大きめのサイズだからうまく着脱できない場合がある
骨盤底筋が強い人は細めのタイプがよい 骨盤底筋の強さを自分で判断するのが難しい
子宮の高さが低い人は小さめサイズがよい
  • ・子宮の高さをチェックする方法のハードルが高い
  • ・子宮の高さは月経周期によって多少変動する場合がある

このように、一般的なサイズの選び方では自分に合うサイズをみつけるのが難しいことがわかります

これらの知見から、murmoでは初めて月経カップを使う方には「細身で長め」の形状が最適だと考え、開発を進めました。

初めての月経カップはサイズよりも「細身で長め」がおすすめ

murmoの独自調査の結果、初めての月経カップは、サイズよりも細身で長めの「形状」に注目すべきという結果が得られました。
それぞれの理由を解説します。

1.細身がよい理由

細身の月経カップがよい理由は、以下のとおりです。

細身のメリット 理由
カップが腟内で広がりやすい 口径が小さい分、腟で広がる際の物理的な反発力が少ない
挿入しやすい 折りたたんだ形をキープしやすいため挿入しやすい
取り出し時の引っかかりが少ない 口径が小さいため、大きいサイズや硬めのサイズに比べて取り出し時の引っかかりが少ない
装着中の違和感が少ない 細身の形状が腟内におさまりやすい

このように、初めて月経カップを使用する方がつまづきやすい、入れる時に「折りたたんだ状態をキープする」入れてから「カップを腟内で開かせる」取り出す時に「開いた状態で取り出すのが難しい」などといった課題をクリアできるのが、細身の月経カップのメリットです。

2.長めがよい理由

直径が長めの月経カップには、おもに以下のメリットがあります。

  • 経血量をしっかりキャッチできる

  • ステム(持ち手)が見つけやすい

細めの設計でも月経カップに長さをもたせることで、しっかりとした容量を確保できるのが特徴です。

一般的な生理用品と比べてもコンスタントに溜めておける量が多いため、交換頻度も減らせて手間がかかりにくいのがメリットの一つです。

また、長さがあることでステムが腟の入り口付近に届きやすくなり、取り出しやすさが格段にアップします。

月経カップ初心者が抱きがちな「うまく取り出せないかも」という不安も軽減できるでしょう。

murmoでは初めての方でも安心してお使いいただけるよう、月経カップ自体が長いことにくわえ、取り出しやすさに着目した「しずく型の長いステム」を採用しています。

どこからつかんでも同じ形状のため、取り出す際にステムの向きを気にせずスムーズに取り出せる工夫を施しています。

はじめての場合は、リングタイプがいいのではと思いがちですが、リングの多くはカップの底部に幅広く硬い形状となるため、腟の入口付近でステムが当たる違和感が起きやすく、また、リングの穴部分の向きを確認して指をひっかける必要があるため、murmoではリングを採用せず、あえて細長いしずく状にしています。

長めの月経カップは、経血量に対応しやすく、取り出しやすいという点で初心者にぴったりの選択肢です。

初めての月経カップ選びに迷ったら、まずはmurmoの月経カップから検討してみてはいかがでしょうか。

月経カップに慣れてきたらサイズ違いを持っておくのもアリ

月経カップの使用に慣れてくると、自分の経血量やライフスタイルに合った使い方が少しずつわかってきます。

経血量が多めの方の量の多い日は「もう少し容量の大きいカップが欲しい」と感じることもあるかもしれません。

そんな場合は多い日用として、サイズの大きい月経カップをもう一つ持っておくこともありです。使用に慣れていれば、違和感なくスムーズに移行できるケースが多い傾向です。

なお、ナプキンとの併用も漏れ対策として有効ので、サイズアップに迷っている段階では試してみるのもよいでしょう。

ただし、毎回の生理で短時間のうちにカップが満杯になる場合は、経血量が多すぎる可能性もあります。

過多月経の可能性も考えられるため、そのような傾向がある方はサイズ変更の前に一度婦人科を受診することをおすすめします。

月経カップのサイズに関するよくある質問

月経カップを使用していると「サイズが合っていないのかな?」と不安を抱く場面も出てくるかもしれません。
サイズに関するよくある疑問にお答えしますので、月経カップ選びの参考にしてください。

月経カップが2日目に漏れるのはサイズに問題がありますか?

月経カップから経血が漏れる理由は、サイズよりも「正しい位置に装着できていない」「経血量が多い」ことが要因として考えられます。

たとえばカップをうまく奥へ入れられていない場合、腟にしっかりフィットしないため、腟壁とカップのあいだから経血が漏れる可能性があるのです。

また、経血量は一般的に2日目前後が多い傾向にあります。
とくに経血量が多くなりがちな2日目は、12時間以内にカップが満杯になって漏れてくる人もいると思います。
その場合は、経血量に応じて取り替えてください。

また明らかに経血量が多い場合は婦人科での相談を検討しましょう。

月経カップがうんちのときに動く感覚があるのはサイズが合っていないのですか?

月経カップが排便のときに動く感覚があるのは、サイズよりもからだの構造が関係している可能性があります。

人のからだは、腟とうんちがとおる肛門が隣り合わせになっています。[1]

そのため、うんちの動きが月経カップに伝わってしまうことがあり、うんちをいきむことで月経カップが押されてしまうような感覚が起きやすい傾向です。

とくに便秘の際は、このような違和感を強く覚える方もいらっしゃいます。

「違和感が気になってうんちがうまくできない」「カップが出てくる」という場合は、排便前に月経カップを取り出してください。

まとめ

月経カップのサイズ選びには、出産経験や経血量、骨盤底筋の強さ、子宮の位置などを目安にするという考え方もあります。
しかし、これらは人によって個人差が大きく、実際には判断が難しいのが現実です。

murmoでは、こうした現場のリアルな声や調査結果をふまえて、初心者でも使いやすい「細身で長め」設計の月経カップを開発しました。

どんな体型や生活スタイルの方にもフィットしやすく、迷わず選べるワンサイズ展開も初心者には大きな安心ポイントです。

「月経カップに興味はあるけれど、サイズ選びが不安」という方は、まずはmurmoの月経カップから始めてみませんか?

迷わず選べて、安心して使える、そんな一歩を応援しています。

榎本なつみ プロフィール画像

記事監修

榎本なつみ

認定フェムテックエキスパート/看護師/保健師

総合病院のCCU・ICUでの経験を通じて家族看護の大切さを学び、現在は訪問看護師として地域に根ざしたケアで利用者や家族をサポートしている。
自身が性に悩んだ過去や、更年期に苦しむ家族を目の当たりにした経験から、フェムテック分野に強い関心を抱くようになり、認定フェムテックエキスパートの資格を取得。
同じ悩みを抱える方の支えとなるべく、ライターとして活動している。

参考文献
[1]専門としている病気の種類|名古屋大学医学部附属病院 消化器外科(第一外科ユニット)名古屋大学大学院 腫瘍外科学教室

 


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