手が汚れないか心配？外出先での月経カップの交換方法
「月経カップを使ってみたい…でも外出先での交換が心配、スムーズに交換できる？手は汚れない？消毒はどうしたらいい？」
月経カップは気になるけど、外出先での交換が不安で使用に踏み切れないというお悩みを持つ人は少なくありません。
月経カップは正しく使えば、みなさんが思っているほど手が汚れることはありませんし、慣れれば外出先でもスムーズに交換することが可能です。
この記事では、月経カップ使用時に手が汚れる理由と外出先での交換方法について解説していきます。
外出先での月経カップの交換が不安で、月経カップの使用を悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ月経カップの交換の時に手が汚れる理由と対策
まとめ |
月経カップの交換の時に手が汚れる理由と対策
月経カップとは、生理の時に腟内に挿入してカップ内に経血を貯めておくものになります。月経カップ内に経血を溜めるため、上手く取り扱えば思っているほど経血で手が汚れる心配はありません。
ではどのような時に経血で手が汚れてしまうのでしょうか？理由とその対策を解説していきます。
勢いよく取り出してしまう
月経カップの先にはステムと呼ばれるしっぽのような物がついています。取り出す時に、このステムを勢いよく引っ張りだしてしまうと、経血がこぼれてしまう原因になります。
月経カップを取り出す時は、ステムを勢いよく引っ張るのではなく、カップの開口部をなるべく上向きに保ったままそっとやさしく引っ張り出すようにします。カップの底部が出てきたら、底部をつかんで取り出すとこぼれずに取り出すことができます。
デリケートゾーンに経血が残っている
デリケートゾーンに経血が残っていると、月経カップ挿入時に手に経血がつくことがあります。それ以外にも月経カップの外側が経血で汚れていると、その経血が付着することで手が汚れる原因になります。
ウェットティッシュ等でデリケートゾーンの汚れを拭き取ってから月経カップを装着することで、手に付着してしまう汚れを軽減させることができます。
経血が月経カップから漏れている
月経量が特に多い人は、月経カップの連続着用可能時間以内でも経血が漏れる可能性があるため注意が必要です。
経血が少し漏れたとわかったタイミングで取り替えることがおすすめです。月経カップは構造上、月経カップの上部にある空気穴の位置に達すると経血が漏れてきます。基本的には、空気穴以上まで経血が溜まることは少ないので、取り出す時にドバッとということは考えにくく、ドバッと溢れて手指が激しく汚れるということも少ないです。ですので、少し漏れてきたタイミングで取り替えることで、経血漏れを少なくすることができます。
このように、自分に適した交換頻度を使いながら把握していきます。特に経血量の多い時は早めに交換し、交換回数を増やすことで経血がカップから溢れるのを予防することができます。
もし経血が漏れてしまった場合は、先にデリケートゾーンをウェットティッシュ等で拭き取ってから交換することで手につく汚れを最小限にすることができます。
月経カップが正しく装着されていない
月経カップが正しく装着されていないと、経血が漏れる原因になってしまうため、月経カップは正しく装着する必要があります。
正しく装着されているかどうかは、以下のチェックポイントを確認してみてください
-
装着時に痛みや異物感がないか？
痛みや異物感がある場合は、正しい位置に装着されていない可能性があるため、装着しなおします。
-
月経カップが折りたたまれた状態になっていないか確認する。
月経カップが装着時の状態のまま、中で上手く開かない場合があります。
まずは自宅で月経カップの装着が正しくできるようになってから、外出時に使用するのがおすすめです。
交換に手間取ってしまう
月経カップの交換に手間取ってしまうことも、経血で手が汚れてしまう原因のひとつです。
月経カップはスムーズに交換できるようになるとそこまで手は汚れません。まずは、スムーズに交換できるように何度か繰り返し練習してみましょう。
使いやすい月経カップを選ぶのも交換をスムーズに行えるポイントのひとつになります。
murmoは、スムーズに月経カップが交換できるように、「折りたたみやすい」「たたんだ後もキープしやすい」「取り出しやすい」「取り出し時に滑りにくい」など様々な工夫をしています。
○murmoの仕様はこちらからご覧ください。
月経カップを慌てずに交換することも大切です。交換の時に慌ててしまうと余計に上手くいかずに手が汚れてしまう原因になります。
月経カップを取り出した後は静かに素早くトイレに経血を流す
経血がカップからこぼれてしまうと、手だけではなく、洋服や床なども汚して大変なことになってしまいます。そのため、月経カップ内の経血がこぼれないように、カップを静かにもって、そっとトイレに流すようにしましょう。
月経カップは力を入れて持つと経血が溢れてしまうリスクがあるため、手をそっと添えるように持ちます。また、経血でカップの外側が汚れていると滑りやすいので注意が必要です。
月経カップに慣れるまでは自宅で交換がおすすめ
月経カップを初めて使う時は、まずは自宅で練習して装着のコツをつかみましょう。外出しない日や、もしくは外出時間が短く、外での交換が不要な日から使ってみるのがおすすめです。
最初は浴室で交換してみる
初めて月経カップを使う時は、トイレではなくまずは浴室で交換してみましょう。
-
浴室で月経カップを交換する方法
浴槽の縁に腰かけてトイレと同じ姿勢で装着、脱着をします。月経カップ内の経血はそっと排水溝に流します。
もし腰かけて上手く交換できない場合は、浴槽の縁等を使って片足をあげて交換するとスムーズにできる場合があります。まずは自分にとってどのような姿勢が交換しやすいのかを知ることから始めます。慣れたら少しずつトイレと同じ姿勢で交換するようにします。
-
浴室での交換のメリット
浴室で月経カップを交換することの一番のメリットは、失敗して経血がこぼれたり、周りが汚れてしまったりしてもすぐにシャワーで洗い流すことがでる点です。手に経血がついてもすぐに洗い流すことができます。
広い場所で月経カップを装着できるので、自分にあった姿勢を探しやすいのもメリットのひとつです。
まずは月経カップを使うことに慣れることからはじめていきましょう。
慣れたら自宅のトイレで練習
浴室での月経カップ交換に慣れたら、次は自宅のトイレで交換してみましょう。自宅のトイレで交換する場合は、外出先で交換することもイメージしながら月経カップの交換をします。
その時に、スムーズに交換できる流れを覚えておくと外出時に慌てなくてすみます。自宅のトイレで練習し月経カップの交換に自信がついたら、外出先のトイレで月経カップを交換してみましょう。
外出先での月経カップ交換と消毒の方法を確認！
外出先での月経カップ交換の流れ
月経カップは清潔な手で取り出すようにします。ただ、外出先のトイレは個室内に水道がないところがほとんどです。トイレの個室に入る前に手を綺麗に洗ってから入るようにしましょう。
月経カップを取り出す時は、慌てず力を抜いて静かに取り出し、そのまま静かにトイレに経血を流します。この時、慌てたり、力んでしまうと月経カップが奥に入ってしまい、手が汚れてしまう原因になるので、慌てずリラックスすることが大切です。
もし手が汚れてしまった場合は、トイレットペーパーやウェットティッシュで手の汚れを拭き取ります。月経カップに付着した経血もトイレットペーパーやウェットティッシュで拭き取り再度装着します。
経血の拭き取り等は備え付けのトイレットペーパーで問題ない人もいますが、慣れるまではウェットティッシュ等を持ち歩いておくと安心です。
外出先での消毒はどうすればいい
外出先での交換の際は特に消毒は必要なく、トイレットペーパーやウェットティッシュで経血を拭き取るだけで大丈夫です。
トイレットペーパーやウェットティッシュ以外にも、赤ちゃん用のおしりふきや携帯用の洗浄液なども使いやすく、自分にあったものを事前に見つけておくといいでしょう。赤ちゃん用のおしりふきは種類によってはトイレに流すこともでき便利です。
ただこれらの商品に使用されている薬液の種類によっては、肌荒れを起こす場合もあります。ウェットティッシュや赤ちゃん用のおしりふきで拭き取った後は、薬液が残らないようにトイレットペーパーで拭き取ると安心です。自宅で何度か使って大丈夫なものを持ち歩くようにしましょう。
同じ月経カップを繰り返す使うことにどうしても抵抗がある場合は、交換用の月経カップを持ち歩くのもひとつです。この場合は取り出した月経カップを持って帰る用のチャック付きの袋などを忘れずに用意しておきましょう。
なお、murmoには防水・防臭の洗って繰り返し使える持ち運び用のケースがついてくるので、外出時の利用も使いやすくなっています。
月経カップは帰宅後にしっかりと洗浄します。洗浄不足はにおいやトラブルの原因になるため、汚れが溜まりやすい場所は特に丁寧に洗いましょう。
外出先で月経カップを交換する時のポイントを再確認
広めの明るいトイレがおすすめ
月経カップを交換する時は、荷物を置くスペースがあり、交換の姿勢が取りやすい広めの明るいトイレがおすすめです。
薄暗いトイレよりも明るいトイレの方が、手元が見えやすく月経カップの交換がしやすくなります。また手指が汚れた場合も、明るいトイレの方が汚れに早く気が付くことができ、他に汚れを広げてしまう心配も減ります。
交換しやすい服装
月経カップを交換する時は、足を開く必要があるため、足が開きやすい服を選ぶようにしましょう。
ズボンの場合はしっかりと下までさげる必要があるため、トイレの床についてしまわないように注意が必要です。スカートの場合は、月経カップ交換中にたくし上げたスカートが落ちてこないように気をつけましょう。
服の裾が床につきやすいため、足元の綺麗なトイレの方がストレスなく交換することができます。
万が一経血がついてしまっても大丈夫なように汚れが目立たない服がおすすめです。
交換時に邪魔にならないように、腕の裾などが捲し上げられる服を選ぶようにしましょう。
吸水ショーツをはいていれば万が一漏れても大丈夫
月経カップに慣れるまでは吸水ショーツと併用するのも一つの方法です。
吸水ショーツと併用することで、デリケートゾーンに付着した経血による汚れの心配が軽減でき、万が一上手く装着できていなくても、ある程度は吸水ショーツがカバーしてくれます。
それでも怖い方は、慣れるまではナプキンも用意しておこう
自宅でどれだけ練習しても不安がぬぐえない…そんな場合はナプキンも用意しておくと安心です。
外出先で上手く装着できずに焦ってしまうという事が絶対に起こりえないわけではありません。焦ると余計に上手く装着できず、手などもより経血で汚れやすくなります。そんな時は、一旦月経カップからナプキンに変更し、自宅など慣れた場所でもういちど月経カップ装着の練習してから再度外出先での交換にチャレンジしましょう。
取り出した月経カップはサッと汚れを拭き取って、チャック付きの袋に入れて持ち帰ります。
慣れるまでは洗浄済みの月経カップに取り換えるのもあり
外出先の狭いトイレで、月経カップを取り出し、月経カップの汚れをふき取り、再度装着するという流れを、出来るだけ素早く行う自信がなければ、慣れるまでは交換用の月経カップを持ち歩くのもありです。
月経カップを取り出して、経血をトイレに流したら、月経カップをトイレットペーパー等のうえにおき、手指の汚れを拭き取って、新しい月経カップを装着して服を直します。
その後、使用した月経カップの汚れを拭き取って、チャック付きの袋に入れて持ち帰ります。月経カップを洗う事が可能な場所であれば、水で月経カップについた汚れをサッと流しておくだけでも経血のこびりつきを軽減させることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか？
月経カップは慣れれば、あまり手を汚すことなく交換することができます。また外出時に交換する時は消毒は必要なく、さっと汚れを拭き取って再度装着することが可能です。
慣れれば外出先でも簡単に交換することができ、たくさんのナプキンを持ち歩く必要もありません。
月経カップの使用が不安な場合は、まずは自宅で使うところから始めてみてはいかがでしょうか？
