月経カップが合わなかった人の経験談から考える。どうしたら月経カップは使いこなせる?

 

月経カップは、腟に入れるタイプの繰り返し使える生理用品です。ナプキンなど身体の外に付ける生理用品よりも、使い方がわかりづらく慣れるまでに少し時間がかかるものです。
使ったことがない方は、自分にできるだろうか?と不安に思われると思います。

murmo/マーモでは、初心者向けの月経カップを開発するにあたり、多くの女性たちに生理や月経カップの使用についてインタビューを行ってきました。
生理の状況だけでなく、どんな生理用品を使っているか、月経カップを使ったことがあるかなど詳細のお話を聞かせていただく中で、過去に月経カップを使ったけれどうまく着脱ができずに断念してしまったという数人の方と出会いました。
そのときにヒアリングさせていただいたことも、今のmurmo/マーモの形状や設計にいかされています。

この記事では、月経カップを断念してしまった3人の方のお話を元に、断念してしまった理由や、月経カップにはどんなハードルがあるのか、どうしたら月経カップを使いこなせるのかなど、はじめて月経カップを使う方のハードルを下げるコツをお伝えしていきたいと思います。


1.月経カップを使ったことがあるものの、うまく使えずに断念してしまった方の特徴

月経カップを試したものの断念してしまった方々の、使用でつまづいたポイントは以下の3つでした。

・月経カップの挿入がそもそもできなかった
・月経カップの挿入自体はどうにかできたものの、中で開かせることができず経血が全部漏れてしまった
・月経カップの挿入はできたけれど、取り出すのがとても大変で、もう使いたくないと思ってしまった

それぞれ具体的に掘り下げてみます。

・月経カップの挿入がそもそもできなかった
→性交渉経験のない方で、婦人科でも以前に腟の入口と中が狭いと言われたことがあるという方でした。そのため、挿入時に腟の入口から月経カップを入れる時点でつまづいてしまい、中に入れることができませんでした。

・月経カップの挿入自体はできたものの、中で開かせることができなかった。
→経産婦の方で、月経カップの挿入自体はできたものの、月経カップを中で開かせることができず、経血がほとんど漏れてしまって、月経カップ本来の目的を果たすことができず、使えないと思ってやめてしまったとのことです。

・月経カップの挿入はできたけれど、取り出すのがとても大変で、もう使いたくないと思ってしまった
→こちらの方は、月経カップの挿入と経血を中に溜めることはできたものの、取り出し時にカップがどこにあるかわからず、わかってもなかなかつかむことができずに、四苦八苦しながら取り出すはめになり、とても大変だったため、使うことを断念したそうです。

こちらの3つの経験談から、これらの失敗の原因を考えていきたいと思います。


2.月経カップを使えなかった、失敗の原因は?

・自分の身体に合っていないカップを選んでしまった
・初心者には難しい月経カップを使ってしまった
・使い方のコツを知らなかった

こちらも、ひとつずつ掘り下げていきます。


・自分の身体に合っていないカップを選んでしまった
→月経カップの挿入がそもそもできなかった方の場合、腟の入口、中ともに狭いと婦人科で言われたとのこと。また、当時使われた月経カップは、そこそこ分厚く弾力もある一般的なサイズ感のものでした。ご厚意でmurmoの試作品を2種類試していただきました。murmoの月経カップは当時断念したカップよりも細みで薄めで、試作品の2種類は、柔らかさが異なるものだったのですが、この方の場合は、やわらかめの方を無事にお使いいただくことができました。


・初心者には難しい月経カップを使ってしまった
→2人目の経産婦の方は月経カップを腟内に入れることはできたものの、カップを開かせることができずに断念。この方が使ったカップは、縦の長さよりも横幅が広く、丸い球体に近い形状のやわらかいカップでした。やわらかいカップは折りたたみやすく、肌にふれたときの感覚もやさしいため、入れやすくはあるのですが、中で開く力が弱いため、開きにくいという特徴があります。また、横幅が広いというのは、そのストロークの分、開く力が必要になるため、開きにくいものになります。


・使い方のコツを知らなかった
→3人目の方は、挿入や使用自体は問題なくできたものの、取り出すときにとても苦労をされた方。お話を聞いてみると、小さめのカップを使っていて、奥までカップが入ってしまい、取り出し時に見つけようにも指でふれることが難しかったとのことでした。またカップの底部についているステムと呼ばれる取手が短めのものをお使いでした。
カップ自体が長時間の使用を経て、挿入時よりも奥に入っていくことは自然なことです。小さめの月経カップを使った場合に、取り出しの難易度を下げるのは、取り出し時にカップを下げる動作を行うこと、取り出し時に腟の力を抜くことが挙げられます。
ひとつめは、排便をするときのように、力んで踏ん張ることです。こうすることで、上に上がっていた月経カップが押されて腟の下の方に降りてきやすくなります。
ふたつめは、取り出す時に腟の力を抜くことです。ひとつめの力む動作を行った後に、ゆっくり深呼吸をして身体の力を抜いてから月経カップを取り出すことをおすすめします。


以上を踏まえて、初心者でも断念せずに使える月経カップの条件を考えていきます。


3.初心者が使いやすい月経カップの条件

・月経カップが細みである
・月経カップのカップ自体とステム(底部の取手)が長めである
・やわらかさ(厚み)はそこそこである

過去に月経カップの使用を断念した3人の方に、murmoの試作品のモニターをしていただいたのですが、いずれの方もお使いいただくことができました。
その理由は、上記の3つの理由だと考えています。

・月経カップが細みである
まずこちらについては、折りたたみやすい、開きやすい、取り出しやすいという特徴があります。

・月経カップのカップ自体とステム(底部の取手)が長めである
こちらは、取り出しやすいという特徴になります。
murmoでは、カップの口径を細くしている分、溜めておける量を確保するためにもカップの長さを少し長めにしています。また、ステムと呼ばれる底部の取手を長めにしています。
取り出し時に力んだときにステムが腟の入口まで降りてきやすく、ステムを引っ張ることで、ある程度カップを引き出すことができます。
murmoの月経カップはステムも強度を兼ね備えていること、イージーラインと呼ばれる溝と空気穴があるため、取り出し時にステムを引っ張っても問題のない構造となっています。
月経カップによっては、ステムを引っ張ることを禁止しているものもあります。月経カップを使用の際は、それぞれの取扱説明書(添付文書)をよく読んで、そのカップの使い方にそってお使いくださいね。

・やわらかさ(厚み)はそこそこである
できる限りやわらかい方がはじめて使用する方の心理的ハードルを下げるものの、やわらかすぎると腟の中で開きにくくなってしまいます。月経カップの細さ(口径)とのバランスがとれた、ほどよいやわらかさである必要があります。


4.まとめ

今回は、月経カップを過去に使って断念した方のお話を元に、その原因と、初めての方でも使いやすい月経カップの条件についてお伝えしました。
腟の形状や感じ方は、ひとそれぞれです。そのため、万人にぴったり合うものというのは残念ながらありません。
ですが、murmoの月経カップは、初めて使うことに焦点を絞って使いやすさを追求しました。月経カップを使うことに慣れてからは、量が少ない日に使うものと量が多い日に使うものを分けるなど、使い方はアレンジができます。
murmoでは、HOW TO動画やInstagramのリールなどで使い方のコツを発信している他、ご購入者様向けのチャットサポートも行っております。
月経カップに興味を持った方にお手に取っていただき、断念せずにデビューできることを願っています。