生理を男子校の生徒が学ぶ取り組みから学んだこと


生理を男子校の生徒が学ぶ取り組みの記事を読み、以前にこのセミナーを知ってから、ずっととても素晴らしい企画だと感じていたのですが、記事の中で書かれていたことも、首がもげるくらい頷きがあったので、メディアと生理の変化について、そして性教育について、自分の経験をふりかえりながら感じたことを書いていきます。


記事はこちらから

ナプキンの「表と裏がわからない」生涯約450回やってくる「生理」を男子校の生徒が学んでみた



生理がテレビで扱われるようになるとは

「4年前、生理に関する特集を組んでもらうため、テレビ局に企画書を出したことがありました。ところが局から『地上波で生理を扱うのは無理です』と言われたんです」

 結局、2つのテレビ局からNGを突きつけられ、企画は立ち消えに。企画を後押ししてくれた女性プロデューサーからは「私たちメディアから社会を変えていかなければならないのに、すみません」と謝られた。」

(記事より引用)

 

私(murmo 代表 高島)も、以前テレビ番組制作に携わっていたのですが「生理」をテーマにするということ自体、当時は考えられませんでした。生理に関する企画をしたい!企画を通せる!とは思っておらず、そういった発想すらなかった、つまり、生理は表で話さないものだと思っていました。

最近では、ちょっとブームみたいになっているけれど、いろんな番組やドラマで「生理」が取り上げられるようになって、こんなに表に出てくるようになったんだと感慨深い気持ちで視聴者として眺めています。

なので、このセミナーを2020年から地道にやり続けて、こういったムーブメントの基盤を作ってこられたBe-Aさんは本当にすごいとただただ感嘆する気持ちです。



「生理は表で話さないもの」と決めつけていた根っこ

話を戻すと当時の私は「生理は表で話さないもの」と女性の自分ですら思っていたわけですが、その根底には生理に関する性教育が大きく影響していると改めて感じました。


小学生のときの生理に関する授業を思い返すと、女子生徒だけ集められて、生理用品が入ったポーチを配られて、少し生理に関する説明をされた記憶のみで、もらったポーチのことは覚えているけど、どんな話をされたかは正直覚えていません。


中学校からは女子校に通い、そこでは生理周期と基礎体温を記録する表を配られたことを覚えています。ですが、私は2〜3ヶ月に一度しか生理が来なかったため、自分の正常ではない生理を記録して可視化することには抵抗があって、記録するのをすぐやめてしまいました。そんな生理不順な状況が心配になり、一度保健の先生に話したこともあるけれど、若いうちは生理が安定してなくても大丈夫と聞いて少しほっとしつつ、それでもやっぱり怖くて、記録はつけませんでした。そして、2歳下の弟や父とも生理のことを話すことはなかったです。


社会人になって以降も、生理のことを男性に話すとしたら「今日は生理でお腹が痛い」「今日は生理痛がひどくて立っているのが辛い」など、そういった自分の体調の悪さを伝えるくらいで、なるべく自分が無理しないでいられるようにしたいという気持ちと、相手が自分の元気のなさそうな状態に気づいても心配をかけないために伝える意図でした。

だから、具体的に生理がどういうものかなどそういった基礎情報について話したことはありませんでした。私は、男性=生理のことをまったく知らないもの、と決めつけていたように思います。そして、生理は女性のものだから、男性に知ってもらう必要もないとどこかで思っていたのかもしれません。(反省)



生理が一過性のブームで終わらないように

性別問わず、生理の基本的な知識を知ったり、生理とどう向き合うかを考える場があること、それをメディアが取り上げること、そのどちらも大切なことだと感じています。

そして、このムーブメントが一時的なもので終わらないようにすることが一番大切で、それには生理に関する教育が特別なものではない普遍的なものになっていくこと、そして日常の中で、生理のことを知る・話すことが一般的になっていくことだと思います。
murmoも生理のことをこれからもっともっと発信していきます。


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