スポーツと生理
5月28日は月経衛生の日。
生理の話題がメディアで取り上げられやすいこの日に、柔道の現場における生理の課題とその課題を解決しようとする動きについて取材されたYahoo!ニュースの記事を読み、考えさせられる内容でした。
Yahoo!ニュースの元記事はこちら
murmo(マーモ)でも、月経カップ開発の際に、いろんな人に生理についてインタビューを行いました。
その中にはフェンシングや陸上競技、アーティスティックスイミング(いわゆるシンクロナイズドスイミング)など複数のスポーツ選手もおり、そこで語られたのはその競技ならではの生理の大変さでした。
なかなか一般に知られづらいのは、生理の問題は病気でないから自己解決が基本だったり、話すことが恥ずかしいもの、という意識が強いことが、大きな原因のひとつだと考えています。
murmo(マーモ)では先日、わたしの生理Vol.003にて、水泳の現場での生理について話していただきましたが、そこで語られたのは水中競技だからこその苦労と独特な習慣でした。
水泳に限らず、フェンシングや陸上競技、アーティスティックスイミング(いわゆるシンクロナイズドスイミング)、トレイルランなど、複数のスポーツ選手に話を聴いてきました。
例えば、フェンシングは練習着と試合着ともに、白色の身体に密着したユニフォームなので、生理用品をつけていての経血漏れや、突然生理が来た時に、そのユニフォームに漏れ出た経血でユニフォームが汚れてしまうこと、そしてそれを他人に知られてしまう場合もあること。
短距離走では、記録を出すためにパンツすら履きたくない状況で、生理用品がとても邪魔になること、また生理用品と汗による股ずれでデリケートゾーンが痛みやすいこと。
アーティスティックスイミングの女性は、生理前の食欲増加による体重コントロールの難しさで思うようなパフォーマンスができなくなることを悩んでいること。(少しでも体重が変化するとバランスを取るのが大変になるそう)
同じ競技をしている人でも個人差があることは当然ですが、その競技だからこその大変さがあるのだと思います。
今回の柔道の記事では、経血漏れが続くと最悪の場合に試合敗退となってしまうという状況を変えるべく指導者の方々が動いているとのことでしたが、柔道に限らず、スポーツにおける生理の課題が、これから解決していく未来を心から願っています。
そしてその未来の実現には、生理のことを話していき、みんなが声をあげやすい文化を育んでいくことが大切なので、murmoも伝える活動を継続していきます。